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現実から離れるための、大切な夢

まず、真面目な質問として聞きたいことがあって、「夢は持っていますか?」なのです。

これ、「うっ」となった方はごめんなさい。でも、この質問をすることによって、何かを煽ったり、話を変な方向に誘導したいわけでは全然ないんです。

質問をした意図として、今の時代に生きる人にとって「夢がどれだけの有効性を持っているのか」をけっこう知りたいんです。

今回のコラムは「夢」について少し掘り下げて話をしていきます。

まず、前提として、「夢」には二種類の意味があると考えています。

ひとつは

  • 将来はこういう暮らしがしたい

  • デザイナーになりたい

  • 今の仕事で成果を出して、ニューヨークに行きたい

など、こちらの「夢」に関しては、ある程度の明確な意思を持って、先の未来に向けて戦略を練り、航海をしていくような力強いイメージがありますよね。

そして、もうひとつの「夢」は「なんでこんなどうでも良い夢を何度も見るんだ?」とか、寝ている時に見る夢であったり、「あー、会社が風に吹き飛ばされないかなぁ」とか「遠縁の親族の方があなたに遺産をお譲りしたいと連絡が入っております」など、空想のための空想とか、現実からきちんと逃避するために見る「夢」もあったりします。こちらの方の夢は、前者の「明確な意思や方向性としての夢」ではなくて、「意味が不明瞭なんだけど、なんとなく、生きていく上で重要」みたいな枠組みの中にあったりします。

夢には前向きなものと、そして、「現実から逃避したり、現実から離れるために働くもの」の二種類あり、そのどちらも、人にとっては大切なものである。

そこまでを踏まえた上で、僕が今すごく関心があるのが、「今の時代に生きる人々が持つ、夢の割合」についてなのです。

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