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幸運や幸せの賞味期限を延ばす方法

少し前に名越康文先生と「運と税金」の話をしていて(※ 「運と税金」の話は、あとでまたしますね)、その中で、すごく興味深い話が出てきました。

今でも続けられているかどうかはわからないのですが、日本の田舎のある地方では、結婚式に参加したあとに帰宅し、玄関に入る前にあえて、その衣装に泥をつけるらしいのです。お葬式などの帰りに塩をまく風習があるのは知っているし、やったこともあるのですが、結婚式のあとの「泥パターン」は初めて知って、とても驚きました。

なんで「泥」を塗るのか。だって、結婚式に参加する衣装なわけだから、そういうのはけっこう、「特別着」だったりもするわけでしょう?

それも「運と税金」の話の一環で、結婚式って、いわゆる、「おめでたい場面の最高潮のひとつ」なわけじゃないですか。だからこそ、そこに参加して、「福」をもらって、みんなでハッピーに帰るわけだけど、昔の人って多分、「最高潮に達した福のあとには、魔がやってくる」みたいなことを考えたかも知れないのですよね。

日光東照宮に行くとよく説明をされるのだけど、あれって、「未完成品」にあえてしている話が有名だったりするじゃないですか。あれだけの豪華絢爛な建造物で、まさに「徳川の世であること」を誇示できるわけだけど、完成してしまうと、あとは「下がっていくだけ」とも捉えられるから、あえて、完成しないで、「途中」とか「途上」にしておく。こういうのも、昔の人が持っていたひとつの「経験知」であったりしますよね。

僕も、そして、おそらく、名越先生も、「運と税金」の話をけっこう強固に信じていると思うのですが、それは、「自分で望んで、ある願い事を叶えてしまうと、その願い事や夢には税金がかかってくる」みたいな話なのです。

たとえば、どうしても、「この有名人に会いたい!」と思って、そこに辿り着くまでの色々なことをやっていて、念願かなって、ディナーショーに当たったとします。それ以外にも、「最近何か、ツイているな」と感じられるようなこともあって、道を歩いている時に自然に「フンフンフーン♪」と鼻歌なんかも出てきちゃったりする。

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