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春は出会いの季節というけれど

春は出会いの季節でもあったりするじゃないですか。

新学期や新年度が始まり、自分が普段いる場所などにも、「新しい顔」が入ってきたりもします。都市部だと、街や電車に人があふれ、夜になったらなったで、「あ、新年会をやっているんだろうな」とわかるような飲み会や歓迎会をやっていたりもします。

色々な場所で、「変わらぬいつもの空気」が、春の風にかき回されるように、新鮮で、少しぎこちなく、緊張したものが入ってくる。

いきなり人が増えたりして、「人酔い」を感じてしまう人もいるでしょうし、「みんなが新しい生活に向けてスタートする」という意味で、自分のあり方に不安を覚えてしまう人も出てくるかも知れません。

今ですね、毎月とか毎週の占いを書いていて思うことがあるのですが、「出会いや体験を急ぎ過ぎなくても良いかも知れない」と感じるのです。

これは別に、「あなたはそのままで良い」とか「変わらないで大丈夫」とか、そういうことを言いたいわけではないんです。

そうではなくて、「春になったから、急に誰かと仲良くなったり、昔の知り合いに連絡を取ろう」と頑張らなくても、その前の段階で、「ここまであった悲しみを癒す時間も必要なんじゃないか」と考えるのです。

急に自分を切り替えて、スタートダッシュを強化していく。または、焦って行動していこうとする自分が出てくる。

そういうことも、もちろん大事なのですが、今、やはり、我々はすごく色々な「傷」を持って生きています。

これ、占いをしていて本当に思うことで、僕のコラムなどでも何度か触れてきていることでもあるのですが、2020年から、ひとつの国も例外なく、世界的な「苦難と苦悩の時間」が数年間続いてきちゃったじゃないですか。

だから、2020年以前の世界と、2020年以降の世界って、本当に大きな「溝」とか「強制的な区切り」が各人の人生に否応なく起きた感じを受けるのです。

特に、2020年の前後の間に、我々の「人間関係観」みたいなものがものすごく変わった感じがある。

  • 2020年以前まで仲良く一緒に遊んでいた人に対して、今、どういう形で連絡を取ったら良いのか、もはやわからない

  • 再び会っても、求めるものが違ってきてしまった

  • 私自身が、それ以前の時期の私と大きく価値観が変わった気がする

など、みんなにとって、「言葉では簡単にまとめられないような心境や状況の変化」がこの数年間の間にあったわけです。

外見は同一人物でありながら、その中に抱える内面が、「以前のその人や私」と全然違った形になっている可能性が高いのです。

そして、今ようやく、「あの時にあった、生々しい悪夢」を忘れていくことができて、この2024年は「やりたかったことをやっていくぞ」とか「ようやくこの活動を再開していくことができる」など、各自が色々なことに気兼ねしないで、羽を伸ばしていくこともできます。

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