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子育てと、仕事をしていなかったことへの葛藤

今回の相談はいわゆる「子育てと仕事の両立」をテーマにしたものでした。

この相談者の方は現在、子育てをしている方みたいなのですが、ご自身が幼少期の頃に両親が共働きの環境で育ったこともあって、「子どもとの時間を作りたい」と願い、専業主婦になることを選んだそうです。

ただ、その選択も簡単にできたわけではなくて、「仕事をしていないこと=社会の役に立っていない」と感じてしまい、毎日葛藤してしまっていたそうです。これは本当に、「子育て」に関係してくる文脈において、そういう風に追い詰められてしまう人も多かったりしますよね。

それで、現在は8年のブランクを経て仕事をはじめたそうなのですが、パートという形態だそうです。そのお仕事に関しても、仕事をはじめたらはじめたで、バリバリ働いている人と自分を比べて落ち込んでしまう。そして、戻れぬ時間を後悔したりもしてしまうそうです。そうやって考えてしまう時間って、相談者の方だけではなくて、多くの人にありますよ。大丈夫ですよ。

「人並み以上な秀でたところってないなぁ」と思ってしまったりもするそうで、今回はそのような葛藤のようなものを抱えられたお手紙でした。

こちらのお手紙から取り上げたいのが「子育てと、仕事をしていなかったことへの葛藤」の話なのです。

まずですね、このお手紙を読んで一番最初に言いたいのは「そんなこと言っちゃダメですよ」なんです。

僕は、自分がポンコツなので他人にはなるべく説教とかをしたくない人間です。綺麗事を言ってすみません。

でも、このお手紙を読んだ時に、これを書いてくれた相談者さんは「子育て」の方をちゃんと選んだわけじゃないですか。あなたの両親が共働きで、自身のそういう経験から、「子どもとの時間を作りたい」と願って、お家にいることを選択した。

その選択に対して、なんら恥じる必要はないですし、あなたのその選択によって救われている人が周りにいるわけで。そりゃ、一日は24時間しかないわけですし、「仕事をしながら、子どもにちゃんと密接して生活する」とか、やりたい気持ちはわかります。でも、そんなことをやったら倒れてしまいます。

「どちらかを選んだら、残ったどちらかは選べなくなる。両方をやろうとしても、なかなかうまくいかないことがある」

のが現実で、そんな中で立派にちゃんと、自分の「選択」をしてきましたよ。そして、その時間を生きてきた。だからまず、恥じないで欲しいですし、何を選んだとしても、後悔なんて絶対についてきます。

いつも悩みのお話とかを聞いていて思うことなんですけど、「自分がある事柄に対して深刻に悩んでいたとしたら、その自分と180度対極に位置している誰かも、同じような深刻さで、ある問題に対して悩んでいる」わけです。

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