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【しいたけ.の部屋 本文特別公開企画vol.2】② 「断れない性格」を何とかしたいなら—“NOと言えない人”へ送るメッセージ


僕はいわゆる「断れない性格」です。共感してくれる人がいたら嬉しいのですが、たとえばLINEで誰かに「もし良かったら明日空いてる?」と誘われたら、「明日は絶対にどこも空いてない」と思っていてもとりあえず、もう1回スケジュールを確認してしまうし、「せっかく誘ってくれたのに断るのは申し訳ない」という気持ちがすごく強く残ってしまうのです。


 でも、それで無理に予定を合わせてしまって、あとで「休む時間がなくなった!」などのしわ寄せがくるのを5万回ぐらい引き受けてきたので、さすがにもう今は「あー、ごめんなさい! また機会があったらお会いしたいです」とお断りできるようになったのですが、なんかこう、自分の気持ち的に「罪悪感を抱かない方法ってないかなぁ」ってずっと考えてきました。


 それで最近、こういうやりかたを見つけたのでおすすめしたいのですが、何か誘われたり、頼まれたりしたら枕詞に「相手はダメもとで頼んできている」と、付け加えて受け取ること。相手の誘い文句に脳内で言葉を付け足してみるのです。


「(ダメもとで、万が一でも大丈夫だったらでいいんだけどさ)明日空いてる?」
「(ダメもとで、万が一でも大丈夫だったらでいいんだけどさ)もう1軒いきましょう」


「相手はダメもとで都合よく頼んできている」と受け取ると、かなりダメージが軽減されるのです。無理なお願いを「悪いな」と思って聞いていると、いつの間にか体力や気持ちが削られていって、今度は自分が「どうせ乗ってこないよな」とか「悪いよね」と思って人を誘えなくなってしまう。断るのが苦手で、人の期待に応えられないことに罪悪感を感じてしまう人はぜひ、「ダメもと作戦」を使ってみてください。

 この「ダメもと作戦」の素晴らしいところは、変なお説教にも有効なのです。

「(ダメもとで、万が一でも大丈夫だったらでいいんだけどさ)あなたのそういうところ良くないよ」とか。もちろん、言われる筋合いがない、「ちょっと違うんだよな」という押し付けのような変なお説教に対して、ですよ。ちゃんとした忠言は心を込めて聞いてくださいね。


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『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』
しいたけ.著 

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