自己紹介をすることが苦手

今回の相談者の方のお悩みなのですが、「自己紹介が苦手」なのだそうです。自己紹介ですか。確かに、頻繁に自己紹介をしなくちゃいけない時期ってありますよね。すみません、自己紹介をする機会が最近めっきり減ってしまって、昔を思い出していました。

話を戻して、この相談者の方は先日、自己紹介をする機会があったそうなのですが、自分のことを全く話せなかったそうなのです。周りの人はスラスラと自分がここに来た経緯や自分のバックグラウンドを話していて、とてもわかりやすく、なおかつ、親しみを感じられたそうです。なるほど、周りが自己紹介の強者だったのですね。

もうひとつ、この方の自己紹介のお悩みがあるそうで、今までたくさんの自己紹介をしてきて、変にツッコまれたり、変にレッテルを貼られたことがあって、嫌に感じてしまった。それによって何も話せなくなってしまったりもしたそう。そういう過去の体験もあってなのか、自己紹介がどうしても苦手に感じてしまって、今、自己紹介恐怖症の脱し方を模索されているそうです。

今回のお手紙から取り上げたいのが「自己紹介をすることが苦手」の話なのです。

自己紹介というのは確かに、独特の空気が流れますよね。「自分の何を話せば良いのだろう」と不安に思ってしまうし、「好きに話せば良い」みたいなことは言われるかも知れないけど、あんまり自由に喋る空気もなかったりしますよね。

それで、これは僕の考え方なんですけど、僕は世の中の色々な「自分にできないこと」は、基本的には「まず、真似から入るのが良い」と考えている人間なのです。

仕事の仕方とか、あと、「幸せそうに生きている人」とか、そういう人が持っている空気感をまずは真似てみる。「できる人」と同じ空気を間近で吸ってみたり、所作を学ぶ(=真似ぶ)ことで、段々と自分もその分野のエッセンスとか、息遣いのようなものを習得していったりもするわけだから。

ただ、「自己紹介」が上手い人については、これだけは、結論を言うと「真似ることはできないもの」だと考えています。

自己紹介はかなりその人のオリジナルなものだし、やっぱりそのオリジナルにあったものを自分で練っていくしかない。

では、改めて、僕が考える「良い自己紹介」とは何かについて話していきたいです。

まず、根本的な意味で「自己紹介」なのですが、これが「みんなに私を知ってもらうこと」と定義しちゃうとですね、めちゃくちゃ緊張しちゃうことになるし、あと、「私なんて」みたいな、自己卑下が生まれてしまうことにもなりやすい気がします。

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