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ある場所や人に尽くせなくなってきたら

今回のお手紙から取り上げたいのが「ある場所や人に尽くせなくなってきたら」の話なのです。

こういう話もやっぱり個人的にすごく関心があります。質問を寄せて頂いてありがとうございます。

気持ちの糸が切れる瞬間

人生の中には「気持ちの糸が切れる瞬間」ってあるでしょう?または、自分がある振る舞いをして、相手の気持ちの糸が切れてしまった経験というのも、おそらく多くの人が経験してきていると思うのです。あれ、やらかした方の側に回ると辛いですよね。

「気持ちの糸の切れ方」って、その人のすごい、根っこの部分の人生観とか、個性に根付いているような話だと思っているのです。

たとえば、周囲から「あの男だけはやめておきな」と言われている人に対して、糸が全然切れないことも、世間を見渡せばいっぱいある。そして、誰もが認める「お似合いのカップル」がやっと結婚して、幸せそうだったんだけど、3年後に「私達はお互いの道を行くようになりました」というお知らせが入ることもあったりする。そして、会社とかでも、「絶対にこの問題を乗り越えてやるぞ」と奮闘していた時期があったけど、ある時を境に「ちょっとこの会社にいる自分の未来像が見えなくなってきた」と糸が切れてしまうこともある。

この前、知人と色々なことを話し合ったことがあって、失恋ソングについても話し合ったのです。失恋ソングって、色々な「型」があるじゃないですか。その中で特に、男性のミュージシャンが作る失恋ソングって、「あの時君にあんなことをしなければ~(中略)君は僕の前から立ち去らなかったかも知れない~」みたいな型がよくあったりします。でも、その人とも「失恋ソングは若い頃にすごい共感して聞いていたけど、ある程度年を取ってから聞くと、『あの時あんなことをしなければ~』というのは、もう別れへの蓄積の中の一部であって、その行動だけをやんなかったとしても結果は同じかも知れない」と話したのです。

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