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フォロワーからの要望にモヤモヤする

今回のお手紙も面白かったです。この相談者の方はいわゆる「SNSのフォロワーさんとの距離感」で考えてしまうことがあるそうで、フォロワーの方が何人か、いつも熱い想いをコメントして下さると。最初はファンになって頂いたことが有難く思っていたけど、毎回その方達が「○○して下さい」とか「○○が見たいです」とか、どうやら色々と要望を書いてくるみたい。それに対して「私はあなたの操り人形じゃないし、あなた達の欲望のために存在しているんじゃない!」という、モヤモヤした気持ちがどんどん大きくなってしまっているそうなのです。

こういう「悩み」は、今多分多くの人が持ってそうですね。どの人も「配信側」とか「発表側」に立つことが当たり前になったからこそ、要望の暴力性についても感じる機会が増えそう。一方的にぶつけてくる要望にどう対処したら良いのか悩んでいて、ご助言頂けたら幸いです。とのことでした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「フォロワーからの要望にモヤモヤする」の話なのです。

この件に関してですね、僕がすごく好きなエピソードがありまして、その話をまず紹介させて下さい。

今でも表舞台で活躍されている方なのですが、僕が20代の頃にすごく考え方に共鳴した社長の方がいたんです。その社長が「面接」について話していたことがあって、もうね、「光っている人のみ」を採用するんですって。まぁでも、こういう話はありがちじゃないですか。でも、企業の面接って、たとえば「今期は2人新卒を採用しましょう」みたいな人事の決まりがあったりする。でも、その社長は「志望者の10人の中で、上位の2人を採用しましょう」というルールを絶対に取らないそうなのです。その志願者達の中で、ひとりも光っている人がいなかったら「今期の採用は0人」にすることもあるし、逆に、2人取る予定が5人採用しちゃうこともあったそう。

もちろんですね、このやり方に対する賛否両論もあると思いますし、そのやり方が絶対に正しいなんてことは僕にはわかりません。でも、その社長が言ってた「絶対に主観で人のことを見るようにしている。自分がその人のことを信じて、光るものがあったらとことん付き合う」という、「絶対主観主義」については「すごいな」と感じてしまうのです。

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