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自分への悪口を見に行ってしまう

今回相談のお手紙を下さった方はクリエイターの方でした。

がむしゃらに努力し続けて、ある程度売れてきたそうです。これ、「売れてきた」と一行で書いているけど、やっぱりそこにたどり着くまでが本当に大変ですよね。それで、そういう「成功」とか「有名になる」という現象に必然的について回ってくるものになるかも知れないけど、この相談者の方にも「嫌がらせ」とか、悪口のようなものが出てきてしまったそうです。それに対して、無視して自分を応援してくれる人の言葉を見ていたいと思うのに、一日の疲れた時や、夜や調子の悪い日になると、見てはいけないのにアンチの方によるネガティブな書き込みを見てしまう。

その行動をご自分でも分析されていて、傷つくとわかっているのに、恐らくそれを見ることによってインスタント的に自分自身に刺激を与えたいのだと考えているそう。「そんなに疲れているのなら寝ればいいのに」とか、わかっているけど、ついつい魔の夜時間を過ごしてしまって、何か良い方法はないでしょうか、というお手紙でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「自分への悪口を見に行ってしまう」の話なのです。

この、「ネットの悪口論」というのは、今でも全然決定的な「こうすれば良い」みたいなやり方は開発されていませんよね。ほら、それこそ明石家さんまさんとか、大御所とされている人達は「そんなもん、見なければいいじゃん」という、この相談者の方が言ったような「早く寝る作戦」みたいなことを提案されています。でも、大御所の方々の「見ない戦法」というのは、おそらく「ネット」という環境をはじめから自分の生活圏内に持ち込まない習慣を作り上げてきているだろうから、その延長線上でできるやり方かもしれません。もうすでに、「ネットという良さと魔」に対しても、ある程度染まってしまっている我々はどうしていけば良いのでしょうか。

まず、こういう話で僕が取り上げていきたいのが「悪口を気になってしまう必然性」についてです。

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