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パートナー同士で傷つけ合う日々が続いたら

今回のお手紙から取り上げたいのが「パートナー同士で傷つけ合う日々が続いたら」の話なのです。

「言い争い」とか「気が合わない」というのは、あらゆる「パートナー同士の関係」が持つ悩みだと思うのです。

ネットの掲示板でも「夫と合わない」とか「奥さんと合わない。わかってもらえない」という相談や愚痴は多いですよね。それに対して「一度ちゃんと話し合われたらいかがでしょうか?」とアドバイスをしてくれる人がいるのですが、けっこうもう、「話し合うこと自体」が難しいというか、「話し合いの文化があるパートナーとかカップルの方がめずらしい」というのがあると思います。

では、「気が合わない」とか「話し合いが難しい」と感じるパートナー関係がどうしていけば良いのか。ある相談者の方からのお手紙だと「どうせお前は〇〇」という言い方をされたり、口撃と言っても良いぐらいのやり方をされてうんざりする。どうしたら喧嘩にならず素直な言葉を口にできるのか?と書いてあって、そのことについても触れていきたいと思います。

これはちょっと大胆な結論から言いたいのですが、あくまでこれは僕の考え方なのですが、今の世の中に生きている多くの人は「すでにもう、色々傷ついている」という人が多いと思います。

これは別に「この10年とか20年で急に社会が厳しくなった」とか「急に人が弱くなった」という話でもなくて、今、僕らが生きている時代は「昔よりも“変わらない生活やコミュニティ”の中にいて、のんびり暮らせる」というわけでもなく、それでいて、「自分を変えようと頑張った分だけ得る報酬に関しても、昔より期待できなくなった」という環境があると思うのです。すみません、暗い話に聞こえてしまいますね。

もっとシンプルに言うと、「ゆっくりすること」がなかなか今は難しくなってしまっているのです。

「今度ゆっくり話そう」と言ってご飯とかに行っても、そこでも携帯電話を見ながら話すのが当たり前になってしまっていたりもするから。なんで携帯電話を見るのかというと、そこで有益な情報を得るというよりかは、携帯電話に向き合っている時は「無」になることができるからだと思います。傷ついたことを、自分で回復するのがなかなか難しくなってしまっていて、それで、そのうっぷんを他人にぶつけてしまっていたりもします。

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