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【しいたけ.の部屋 本文特別公開企画vol.2】① 「言いかたにカチン」「価値観が違ってイライラ」したら… “喧嘩のモヤモヤ”を解消する秘訣

みなさま、こんにちは!しいたけ. noteスタッフです。

昨年発売になりました「しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう」を、1月12日の「王様のブランチ」のBOOKランキングにてご紹介いただきました!
今までご購入いただいた皆さんが、自身のSNSなどで感想をツイートしてくださったりしたおかげで、まだじわじわと売れ行きが伸びているようです。これもみなさまに感謝でございます。

しいたけ.コラムはこのnoteより始まりました。

ここでエッセイコラムを発表してみて、みなさんからのコメントや反響をみて「もっと書いて本にしたい!」というしいたけ.氏の気持ちが高まり、実現した本です。
noteの読者の皆様には感謝の限りです。

そこで、王様のブランチ BOOKランキング紹介記念と称して、また少し本の内容を公開してみようかと思います!今回は、本の中でも反響が良かった話(独自調査)を、全5回に分けて掲載していきたいと思います。

よろしければ、立ち読み感覚でご覧くださいませ!

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「言いかたにカチン」「価値観が違ってイライラ」したら… “喧嘩のモヤモヤ”を解消する秘訣 


誰かとお付き合いをして、しばらくして頻繁に出てくる問題が「仲たがい」、喧嘩です。

 仲たがいは本当に、些細なことで起きます。

 たとえば、レジでの支払いのときに「ごめん、1000円持ってる?」と聞かれて、「持ってない。それぐらいATMでおろしておきなよ」とスマホを見ながら言ったらどうなるでしょう? けっこうな確率で「あれさ、何さっきの言いかた?」ってなってきます。

 誰かと付き合っていくうえで仲たがいや喧嘩は必要です。

 他人同士が同じ時間や場所で過ごすことで喧嘩が出てくるのは自然なことです。なぜなら、それぞれが自分の正義と習慣を持ってきた他人同士だからです。カップルは、お互いの正義(=私の親はこういうことを大切にしてきた)とか習慣(=せめて月2回、休日はゆっくり寝ていたい)がぶつかり合う関係なのだから、そこで衝突が起こるのは当たり前ともいえます。だから、起きていいものなのです。その仲たがいが別れにつながらなければ。

 仲たがいが別れにつながるケース。それは、どちらかが「この人はわかってくれないんだ」とか「この人にはもう私のことを理解してもらえなくてもいい」と何回か思ってしまったケースです。どちらかがガミガミ相手に言っているときは「まだ愛情がある場合」で、ガミガミ言わなくなって「あ、もう大丈夫です(期待していないんで)」と涼しい顔つきになってきたら「別れ」に向かって黄信号が点滅しはじめた状態です。そうならないためには、どうすればいいのか。それには、

 喧嘩になったときに、相手に勝たない。

 ということです。これがなんで大事なのかというと、どのカップルも必ず力関係で強いほうの人と弱いほうの人が出てきます。そして喧嘩になるとだいたい、その力関係が弱いほうが謝って終結することが多いのです。でもその謝罪って、納得したから謝ったわけではなくて「謝らなければこの喧嘩が終わらないから」謝るのです。そして、謝ったほうにはモヤモヤが残ります。「この人、わかってくれない人なのかもしれない」って。喧嘩のあとにモヤモヤが残るのは、どちらかが勝ってしまったからなのです。その勝ちは何をもたらすのでしょう。


・相手は自分よりものを知らない人である
・相手は自分よりも非常識な人である
・相手は自分に何か言われないと動けない人である


 といった決めつけだったりするのです。自分の良いところじゃなくて「劣等の部分」だけを見る人と、相手は付き合いを続けたいと思うでしょうか。例外的に続くとしたら「支配者」と「被支配者」の関係。それはもう、対等な関係ではないのです。

 お互いに対して愛情を持ち合っているふたりが、ひとつの些細な喧嘩や仲たがいによって悲しい結果になることもあります。それを避けるには、「相手との喧嘩には勝たない」という心づもりが必要なのです。

 具体的にどうすればいいかというと、相手に腹が立ったら「モノを壊した小学生」だと思ってみてください。いきなり「バカ!」とか「は、何やってんの?」と叱りつけたりすると、相手も相手で負けられなくなるので、まずは「え、なんでなんで?」ってちょっと肩の力を抜いて尋ねてみてください。先ほどのレジで揉めたカップルの例だったら、


「ごめん、1000円持ってる?」
「え、なんでなんで? おろし忘れた? じゃあこれ使って。このあとおろしてきてよね。利子は5億円です」


 とか。「え、なんでなんで?」によって、「なんかこの人にも事情があったに違いない」という相手に対する配慮と関心が生まれます。その配慮と関心に人は救われるのです。

「なんでこんな人のために配慮してあげなきゃいけないの?」と思う日もあります。「いつまでこんなこと言わせんだよ」とか(笑)。でも相手に勝つことで「この人に嬉しい報告をしたい」とか、相手のいろいろな気持ちを失わせていってしまうところが、カップルという関係性の中にある喧嘩なのです。

 
喧嘩や仲たがいが発生したら「仲たがいが発生したな、こりゃ」と思って、まずわかり合えることを信じてみる。それが信じられなくなったり、相手への関心がいろいろあって今は持てなくなってしまったりしたら、距離を取るのもありです。


 勝ちそうになったら、退く。「言いすぎた。ごめん」って。それが良い喧嘩や仲たがいの秘訣なのです。


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『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』
しいたけ.著 

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