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世の中は動き出しているのに、自分だけが取り残されている気がする

今回のお手紙から取り上げたいのが「世の中は動き出しているのに、自分だけが取り残されている気がする」という話です。

相談者の方は医療従事者で、毎日厳重な防護服を着けての診療が想像以上にハードな上、職業柄、県外移動も禁止されているため、趣味のライブ参加なども出来ず心身ともに限界がきているそうなのです。

その一方で世の中の方は旅行やイベントが解禁されつつあり、確実に動き出しているのに、自分だけが取り残されている気がしてしまう。これだけでもキツいのに、周りに相談しても「医療従事者としての自覚が足りない」と言われ、生きていくのがつらい状態になってしまう。どうすればよいのか?という相談です。このキツさについても後で書いていきたいと思います。

今回はちょっと、「自分が世の中から置いていかれているような気持ちが芽生えてしまったらどうすれば良いのか」に絞ってお答えしていきたいと思います。

それでまず、この場を借りて真摯に、今回の騒動における医療従事者の方など「第一線の現場」にいなければならなかった人達に感謝を申し上げたいです。そして、「感謝を申し上げたい」と言って前線に立たせ続けることは「いけにえ願い」と変わらないと思っているので、なんとか、なんとか肩の力を抜いてもらえるお手伝いをしたいと、今回お手紙を取り上げさせてもらいました。ありがとうございます。

それで、はじめにすごく極端なことを言いたいのですが、僕は、この世で正論ほど怖いものはないと思っています。正論は、人の心を壊したり、殺す力を持っているから。

たとえば、正論は「ある程度体力や気力が満ちている人」とか、色々なことを跳ね返す力がある人に対して言うのは有効になる場合もあります。「それぐらいみんなやってるよ。あなたもできる。やってみよう」とかですね。

でも、限界までやって、心が何回か壊れそうになって、または壊れたこともあって、そういう人に対して「普通○○だよ」みたいなことを言うのって、もうそれは暴力に近いです。自分の代わりにいけにえになれってことです。いけにえをお願いするなら、そこにちゃんとした相手に対してちょっとでも「辛さを理解しようとする」とする共感か、それか誠意あるお願いなり条件を用意しなければ、人は動けません。ただやはり、今まではみんなに余裕がなくなってピリピリして、そのような「暴力的な正論」を言ってしまうことも増えている背景があるも思います。

ではどうすれば良いのか。

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占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。2014年から『VOGUE GIRL』で週間・上半期・下半期の『しいたけ占い』を連載中。近著には『しいたけ.の小さな開運BOOK』『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』などがあります。