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グレーゾーンが苦手

今回のお手紙から取り上げたいのが「グレーゾーンが苦手」という話なのです。

とにかく色々な物事に白黒ハッキリつけたい。私が負けたら負けでも良い。脈がないなら脈がないと言って。とにかくハッキリさせないと気持ちが悪いという感覚を持っている人はいると思うのです。

これはお手紙をくださった方の文中にもあったのですが、一方で、大人になるということは「白黒ハッキリつけないこと」を大事にする文化もあるのだと思います。

グレーゾーンとの共存について

僕らが毎日生きていく上で、グレーゾーンはけっこうすぐ隣にあるものです。けっこう、多くの人が無意識のうちにグレーゾーンと共存している。もちろん、その共存の仕方に上手と下手はあります。

たとえば、どの人も経験があるかも知れないのですが、「この人は多分影で自分のことを悪く言っているだろうな」という人っていません?(笑)なんか、それはもうお互い様で、「様子」としてわかるじゃないですか。「あ、にこやかに挨拶しているけど、多分この人は影で悪く言っている」とか。

でも、そこでたとえばその人と付き合うのを一切やめてみたり、「疑わしい」という理由でLINEをブロックしたり、顔を合わせた時に「聞いてみる」とか、そういうのはけっこう勇気がいるし、やらない方が良いこともあったりするでしょう。

それが恋愛関係になるとグレーゾーンの問題はもっと大きな問題になる可能性があって、僕は占いをやっている人間だから、「もうとっくにお互いの愛情はないんだけど、でも気心知れているからこのまま付き合い続けた方が良いのか。それとも、その相手と別れてドキドキする相手を再び探し求めた方が良いのか?」とか、そういう相談はよく受けます。そういうのもひとつのグレーゾーンですよね。「友達としては好きだけど、恋人としてはそこまでの熱愛にはならない。でも、捨てるのは惜しい」とか。すごく相手には失礼な言い方かも知れないけど、そういう気持ちを抱えている人はまぁまぁいると思うのです。

自分がずっと好きでやっていることなんだけど、そういう趣味を仕事として、それ一本で生活をしていくことは難しい。一気にその可能性を広げるべきか、様子を見るべきかとか、そういう話もある。

僕らは常にグレーゾーンと隣り合わせの世界で生きています。

では、グレーゾーンに対してどういう姿勢で付き合うのが正しいのか。

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