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『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』の発売に向けたお知らせと、note読者限定、本文特別公開

いよいよ新刊『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』の発売日が、今週末12月15日(土)に迫ってまいりました。

この場をお借りいたしまして、みなさまに改めまして御礼とお知らせがあります。

今回の本では、これまでこの「しいたけ.note」の「人生相談」と「各星座別フォローアップコメント相談」に寄せられた相談と回答の中から、本のテーマに合ったものを何篇か抜粋して掲載させていただいております。

掲載にあたっては、お名前をイニシャルにさせていただくなど個人的な情報は伏せさせていただきました。

これもみなさまが、日頃いろいろなことに気づかせてくれるお悩みや感想をお寄せくださっているおかげで、執筆のテーマを深めていく貴重なヒントにもなりました。ありがとうございます。


そこで……お礼ではないのですが、

ここで何回かにわたって「しいたけ.note」読者のみなさまに、一足早く本の内容をご紹介させていただきたいと思います。

本日は、本の冒頭から、もくじと「はじめに」と「チャーハンに信用される人になる(運を味方につけるには?)」を特別にご紹介したいと思います。※もくじは既にAmazonなどよりご覧いただけます。


ご興味をもたれた方はぜひ本屋さんで手にとってみてくださいね。



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はじめに

こんにちは。しいたけ.です。
この本を手に取っていただき、ありがとうございます。

「しいたけ.の部屋」とこの本に名づけたのは、アルバイト先の控え室とか、学校の部室みたいな場所にしたかったからなのです。僕にとっては、学生時代に働いていたファミレスの控え室がそういう場所でした。

自分がバイトのシフトに入っていないのに「暇だから遊びに来ちゃった」と言って入ってきて、ただ黙ってソファに座り、携帯をポチポチいじって過ごしたりする。それでお店が混みはじめたら「俺手伝いますよ」とちょっと手助けして、飽きたら帰る。

誰かが「明日初めて彼氏に食べさせるから」と持ってきたカレーを試食させられて、「これ、まずいですね」と言ったら、作った子が泣き出してしまった……とか。ルール的にはNGだったのかもしれないけど、出入り自由な空間でいつも不器用な人たちが集まっていました。

来たいときに来て、帰りたいときに帰る「用がないのに居られる場所」って、すごく大事だと思うのです。誰かや何かによってそこに居させられるわけではなくて、なんとなくそこに溜まりたくなるような心地良い温度に保たれた場所。

この本もそういう部屋になって、ほっこりしてもらえたらすごく嬉しいです。バイト先の控え室や部室の空気をみんなで大切に暖めていくみたいに、この「しいたけ.の部屋」もみなさんと一緒に育てていけたらと願います。

しいたけ.


1章 チャーハンに信頼される人になる(運を味方につけるには)

20代半ばくらいまで中華料理を出すファミレスで働いていたのですが、そこで僕は「チャーハンに信頼される人になる」ことを目標にしていました。

アルバイト生活を長く続けて「こんなことしてる場合じゃないんじゃないか」という焦りが出てきたときに、とにかく「誰かや何かに応援してもらわなきゃいけない」と、なぜだか知らないけど直感的に思いました。そこで手始めに、毎日何度も炒める「チャーハン」を愛することにしたのです。

何もない自分だからこそ、他人や運のような力に後押ししてもらわなければならない。まずは自分が作るチャーハンやお店の仕事にしっかり向き合って、信頼関係が作れたら、何か背中を押してもらえるんじゃないか。そう考えながら僕はチャーハンを炒め続けました。

結果、運命に愛されたかどうかは断定できないけど、あながち間違いでなかったのかもなという気がしています。

今になってわかったことですが、仕事って自分で作るものでもあるのだけど、他人から任せられるものでもある。「あなただったら、こういうことを頼みたいんだけど」と誰かに渡されるものでもあります。

じゃあその人が「この人に託したい」ってどういうところで見ているかというと、「この人だったら渡したものをバカみたいに大事にしてくれるんじゃないか」とか、そういう確信だったりする。ひとりの人の才能は有限なので、それを補ってくれるのはやっぱり身近にいる人たちでもあるのです。

観葉植物が喉を渇かさないように、適度に水を与え続ける。
誰も見ていないところを綺麗に掃除する。
自分のもとにやってきたチャーハンをちゃんと愛情を込めて炒めて、誰かに渡していく。

そんな小さくて細かな信頼関係を続けていって、いつか「この人なら大丈夫」と誰かや何かに応援される力の源になる。

「運が良い」とか運命を動かす力って、奇跡を受動的にもらう力のことではなくて、信頼関係を大事にしていたら、あるとき「この人なら」と大きなプレゼントを渡されることなんじゃないかと個人的には考えています。

あるものをバカみたいに愛して、「いや、好きでやってんだからやらして」と見返りや評価を求めない真心を込める。運って、そうするうちにどこかでその人の雰囲気になって身についてくるものなんじゃないかと思っています。

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『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』
しいたけ.著 


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