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自分の中、誰かの中に「かわいい」を見つけていく

恋愛の相談などを受けている時に、必ず出てくるお悩みのひとつとして「好きな人がいない」とか「人を好きになるということがよくわからない」という話があります。

これについて一言で言うと、「自分にとっての、ものすごく強い弱点を自認している人」がけっこうな確率で「好きな人を見つけやすい」みたいな話があります。

たとえばなんですけど、「私は虫(以下、この言葉が苦手な人のために、“やつ”と呼びます)がどうしても嫌い」という人がいたら、今後の生活のなかで“やつ”と格闘してくれたり、取り除いてくれたり、なんとかしてくれる人を探さなければいけない。

「この分野に関して、私は自分ではなんとかできない。そして、なんとかするつもりもない。助けてくれ」

と臆面もなく言える人の方が、不思議と「好きな人(=なんとかしてくれそうな人)」を発見する力が強い。

そしてもちろん、ここまでのことを読んで「私も苦手なことがある」、「助けて欲しい」、「でも、好きな人がなかなか見つからない」という人もいらっしゃると思います。でも、そういう人はかなりの根性型で、やっぱり苦手なことも最終的には乗り越えてしまう。

少し大げさな話になってくるのですが、今、「恋愛論」というものは、一昔前にあったような軽いノリで語ることができない部分があります。いや、もちろんそういうノリも大事です。夜みんなで集まって、「どういうタイプが好きなのよ」とか、そういう話は相変わらず楽しい。

でも一方で、「恋愛の話」というのは、ここまで述べてきたように「助けを求めるのが上手い人」と、「助けを求めるのが苦手だし、迷惑を掛けてはいけないと強く思うからこそ、自力で乗り越えていくうちに好きな人(=なんとかしてくれそうな人)」の発見がかなり自分の中で難題になってしまったみたいな話が起きてきている。

人に助けを求めず(求められず、求め方が本当にわからず)、自力でなんとかしてきた。

それはもう、本当に言うまでもなく、立派な人です。

では、そういう人達がどうやったら助けを求めることができて、そして、好きな人を見つけていくことができるか。もうちょっと深堀りしていきたいと思います。

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