本当に自分がやりたいこととは?
もうけっこう昔の話なのですが、テレビを見ていた時に、カウンセラーの方が女性の芸人さんに心理テストをしていたんです。けっこうそれが衝撃的で今でも覚えているのですが、心理テストは簡単。1から10までの項目があって、それぞれに自己紹介の短文を箇条書きで書いてもらう。1.私は会社員ですとか、2.私はピーマンが嫌いですとか。そういう、思いついた自己紹介文を10個書いてもらう。
それで、女性の芸人さんが1から10まで短文の自己紹介文をやったのですが、結果が驚くべきものだった。ここから先はうろ覚えで、ハッキリと記憶しているわけではないのですが、1.私は芸人です 2.私は女です とか色々書いてあって、その答えが「完璧」だったそうなのです。「完璧」というのは、たとえばこの1から10までの自己紹介文って、4ぐらいから多少脇道にそれるそう。「私はアイスクリームが好きです」とか、そういう本人の好き嫌いとか、嗜好性が入ってくる。でも、この芸人さんの場合は「私は芸人です」とか「私は女です」みたいに、全部「外部から事実として証明できること」をずっと書き続けていて、結論、ものすごく真面目な人みたいな解釈をされていた。
もちろんですね、その他にも色々この心理テストからわかることを伝えられていたのですが、自由自在にテレビの世界の中を動き回る芸人さんが「真面目」と解釈されていて、びっくりした記憶が残っているのです。
それで、最近また違う心理テストみたいなものを見たのですが、ほら、コロナの状況が長かったじゃないですか。そこから心を復活させていく時に「やりたいことリストを書くのはどうか?」みたいな設問があるカウンセラーの方に寄せられていた。でも、ある種、「半分以上強制的に求められた自粛という期間」が終わったから、「じゃあやりたいことリストを書こう」と言っても、そんなに上手く事は運ばないみたいな流れだったんですね。その後に、このカウンセラーの方は「1から10までやりたいことリストを書いて、項目は埋まったけど、そういえばこういうことをしてみたいと、11個目に書くものが大事」みたいなことをおっしゃった。これについても感動してしまって。
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