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昔のように素直になりたい

今回の相談者の方は「自分が過去にくらべてプライドが高くなってしまい、素直に人と接せられなくなったしまった」という悩みを持っていました。

よく、「昔はプライドが高くて素直に人と接せられなかったけど、今は丸くなってだいぶ素直になれた」という話は聞くのですが、逆パターンなのですね。それで、この相談者の方が自分自身について言うには、学生の頃は自分の力ではなにもできない、親に甘やかされて育ったぬくぬく箱入り娘で、よく先生に怒られたりしていたそうなのです。ただ、友達には色々助けてもらって、その時はたくさんの感謝を伝えられていた。それで、社会に出て、ブラック企業に勤め、厳しくバシバシ鍛えられた。それを乗り越え、自分のことは大抵できるようになり、仕事もうまくできるようになったそう。

そのあたりで少しプライドが高くなってしまったようで、他人を素直に褒められなくなってしまったそうです。ここが面白かったんのですが「いいなあ」と言ってしまうとなんか負けた気がしてしまうそう。それから友達に求められてもいないアドバイスをしてしまったり、他人の彼氏を「なんかキモい」とけなしてたりしてしまいますとのことでした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「昔のように素直になりたい」という話です。

このお手紙を読んで気になったのが、「ブラック企業に勤めて」という記述があったのです。相談者の方は社会人になって、ブラック企業に入って、そこで鍛えられて「性格が素直じゃなくなった」というお話をしていました。

これ、けっこう大事なところだと思うのです。推測なのですが、ブラック企業って、当然マウンティングやいじめがある環境だと考えられます。できないやつはバカにされる。理不尽な命令を受ける。鬱憤晴らしに攻撃される。上下の関係をこれでもかと叩き込まれる。そういうのが公式ルールみたいな感じになっている。その場合、「いじめる側の精神」を持たないと、良い悪いは別として、自分がつぶされてしまうみたいなことはあったりするんじゃないでしょうか。

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