見出し画像

復讐をしたいという思いが断ち切れない

今回お手紙を下さった相談がすごかったのですが、相談者の方は以前勤めていた会社で、前任者のミスとそれを隠蔽した方の不正を押し付けられてしまい、お客様への謝罪と後始末に追われてしまったそうなのです。

しかも、その会社に入ってまだ社会人としても数年しか経っておらず、責任をなすりつけられた。問題を起こした当事者からは謝罪すらなく、周りの同僚にも「関わりたくない」と助けてもらえず、結局現在は転職をされたそうなのです。

幸い、転職先は素晴らしく、自分が幸せになることで彼らへの復讐になると思ったようなのですが、彼ら個人に対する恨みが止まらず、同じぐらい苦しんで欲しいとどうしても思ってしまっている。「復讐はいけないこと」だと分かってはいるけれど、「復讐をしたい」という思いが断ち切れない。「復讐」という行為について、しいたけ.さんはどう思いますか?というご質問でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「復讐をしたいという思いが断ち切れない」についてです。

この質問は本当にすごいと思ってしまったのですが、明らかに地獄みたいな状況を経験された方ですよね。もちろん、世の中にはたくさんの「地獄みたいな状況」はあるわけだし、たとえば全国区で活躍する高校の部活動なんかも、もしかしたら「もう二度と体験したくない」というぐらいまで厳しいし、「地獄だった」と振り返るものなのかも知れないのです。

でも、この方の場合の地獄できついのが、誇りと、プロに対する信用を奪われたことだと思います。

自分がある会社に入社をして、その会社のためにも頑張ってきた。おそらく、お世話になった人もいたはずだから。でも、窮地になると誰も体を張らず、責任を取ろうとせず、あろうことか経験値の浅いその人に尻ぬぐいをしてもらおうとした。もちろん、「あちら側の立場」の人にも言い分はあるのでしょうが、少なくとも、この文面だと周りからのフォローは一切感じられなかったです。本当に大変だったと思いますし、ご苦労様でした。この経験は正直クソッタレだと思います。

ここから先は

2,044字

¥ 100

いつも温かいサポートありがとうございます。メッセージも読ませてもらっています。僕はこの場所が「近所の寄り合い所」みたいになってくれたらすごく嬉しくて。あなたの声が聞けて嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。