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困っている人のことを、すぐに助けようとしてしまう

もしかしたら、このコラムを読んでいる人の中でも「あ、私もそうです」とおっしゃる方がいらっしゃるかも知れないのですが、世の中には、「断るのが苦手な人」とか、「相手から頼まれた以上のことをやってしまおうとする人」がいたりします。何を隠そう、これを書いている僕自身もそうなのです。

昔、フリーランスの知人とお茶を飲みながら仕事の愚痴などを話したことがあって、その人は「顧客からもらったメールや連絡は、たとえ、自分が休日であったとしても、即座に返信をしないとソワソワしてしまう」と言っていました。

通常、「そんな、自分がOFFの時間なんだから、営業日に返せばいいじゃん」という話になると思うのですが、顧客から受け取ったボールを自分の手元に置いておいたままにして、それを投げ返さないでいるとソワソワしてしまい、逆に、満足にOFFの時間を味わえないそうです。

世の中には色々な種類の「断れない」があって、ある人の頼みに対して「NOと言えない」とか、基本的に「無理とは言えない」、「NOや無理と伝えるために、何回も自分の中で会話のシミュレーションをしたりして、とにかくお断りするのが苦手」と感じてしまう人もけっこう多い気がします。「そこまで苦労をして断るぐらいなら、自分でやっちゃおう!」と、謎の展開をしていっちゃうこともありますよね。

あと、上で挙げた「すぐに返信してほしい」など、特に「そこまでやってほしい」と相手に言われたわけではないのに、自分の中で過剰に「やらなきゃ」と返礼や返答をしていってしまうようなパターンもあったりします。

僕自身も、昔に個人鑑定をやっていた時に本当に断れなくて、依頼を受けるだけ受けてしまっていた時期が何年も続いてしまったことがありました。「これはちょっと、OFFの日がないと体を壊してしまう」と思って、毎週の火曜日、お休みすることにしたのです。そしたら、「え、私、火曜日しか無理なんですけど!どうしたら良いですか?」などのお問い合わせがやっぱりきてしまって。それをちゃんとお断りするまで、自分なりに長い時間かかってしまったことなんかもありました。

でも、「断れない自分の姿」を客観的に見るような体験をして、そこから、「引き受け過ぎるのもよくないよな」と感じたことがあって、そこからは、「ごめんなさい。ちょっとそういうのはやっていないです」と言えたり、「全部は無理ですけど、この範囲だったら、できます」と、伝えていくことができるようにもなりました。その体験についても、ここで少しだけ紹介させてくださいね。

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