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恋人と自分の差がつらく感じる

今回の相談は「恋人と自分が釣り合っていないように感じてつらいです」というものでした。

この相談者の方がお付き合いしているお相手が努力家で成績も優秀。その上で、ダンス、絵画、工作、楽器など様々な趣味と特技を持っている器用な人みたいなのです。こんな人いるんですか?すご過ぎじゃないですか。笑

さらに人を笑わせる才能があり、社交的なため皆に愛されるキャラクターで家族とも仲が良いそうなのです。相談者の方はそんな彼の明るくまっすぐで向上心が高いところや、優しさに惹かれてお付き合いしているのですが、たまに自分と比較して落ち込んでしまうそうです。「こんな私が素敵な彼とお付き合いしていても良いのだろうか…」と考えてしまうこともあるそうなのですが、友人に相談しても「惚気(のろけ)だ」と取り合ってくれない。まぁ、そういう反応になっちゃうのも少しわかります。

「突出した魅力がない私と多くの魅力を持つ彼と釣り合ってないのではないか」という思いに苛まれて苦しくなってしまい、このような思いはどのように解消したら良いのでしょうか、という今回のお手紙から取り上げたいのが、「恋人と自分の差がつらく感じる」の話なのです。

このお手紙を読んでこういうことを思いついたのですが、テレビなどに出ている俳優さんとか有名人の方は、デビュー当時と比べて「顔つき」が変わっていく瞬間があるじゃないですか。メイクを変えたとか、髪形とか風貌を変えたとかじゃなくて、「顔つき」が変わることがある。

それこそ、「若手俳優」とか「新人」とされている時、そういう時には「キャー」という声援はものすごく受ける。総じて、皆から「キャー」という声援を受けている有名人の方は顔も良くて、ダンスなんかもできて、愛嬌も良くて、優しそうという印象も受ける人がほとんどだと思うのです。

ただ、あのエンタメの世界とか、芸能の世界に在籍する人達はおそらく、「キャー」が永続的に続くものではないことを知っています。

人気商売の舞台はそれだけシビアな世界だし、「キャー」に代わる、自分の武器というか、「これだけは負けられない」とか、打ち込む世界を自分で見つけていったり、出会いがなければならない。そのために、表面のスポットライトを当たる世界から席を外して、自分なりに「本物になっていくため」の修練の時間を持っていく。その修練の時間を持った人って、顔つきが変わっていく。

なんかほら、「アナザースカイ」という番組があるじゃないですか。あの番組は今コロナ渦で自分の好きな海外の空を紹介できなくなってしまっているけど、あそこに出ている有名人のゲストの人って、「アナザースカイ」に出ている時にしか出さない顔つきをされていると思うのです。日本を離れて、海外に行くことによってはじめて「自分が考えてきたこと、これからのことを素の表情で語る」ことができるというか。「アナザースカイ」、好きなんですよね。あそこに出てくるタレントさんって、はじめて「笑顔」じゃない、その人の素の表情を出してくれたりするから。

なんでこんな話をしたかというと、人気がある、愛嬌がある、皆から人気、自分で楽しむダンスなどの世界を持っている。おそらく、この相談者の方が付き合っている方なんかもそうだと思うのですが、そういう人って「ただ楽しいだけの時間」とか「ただ好きなだけの時間」、「ただ夢中になるだけの時間」だけじゃなくて、「その次の時間」のこともちゃんと感じていたり、考えていると思うのです。

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