見出し画像

家族が占いに心酔しすぎている

今回の相談者の方はどうしても私、しいたけ.に聞いてみたいことがあるそうで、それはずばり、「占いは人にとってどんな存在だと思いますか?」というものでした。

この相談者の方が僕にこの質問を投げかけるための背景がありました。この方には経営者である祖母がいて、その祖母にはお抱えの占い師がいたそうです。経営者の方にお抱えの占い師さんってけっこう多いんですよ。僕もよく耳にします。それで、この相談者のお父様やお母様もその占い師に心酔しておかしくなったり、定期的に家族全員の運勢がFAXで送られてきて「今年は良くないことが起こる」と断定されたりしてきたそうです。うわぁー、地獄ですね。すみません。先に個人的な感想が出てしまいました。

そして、ご自身の結婚や仕事などで海外に行こうとしていることに関しても、この「占い的な干渉」が出てくるらしいのです。ただ、この方自身は占いによって自分のプランを変えるつもりはないとお手紙に書いてあって(良かったです)、「人にとって占いとはどんな存在だと思うのか」について聞いてみたいそうです。

今回のお手紙から取り上げたいのが「家族が占いに心酔しすぎている」の話なのです。

このようなお話は何回かコラムなどでもお伝えしているかも知れないのですが、僕が占い師になって現場にいても、「占い依存の危険性」を常に感じていました。

僕が占い師になった理由のひとつとして、これもよく話していることだったのですが、「街角のタバコ屋さんや喫茶店みたいな存在」になりたかったんです。というのは、自分自身の経験として、「友達には言えない愚痴」とか「なんとなく、人生経験がありそうな人だったらどう答えるか」についての話をしたいことってあるじゃないですか。それが会社の人とか、学校の人とか、「自分の知り合い」じゃなくて、「コミュニティには属しているけど、外部にいる人」に相談したい。それが、昔だとタバコ屋さんとか、商店街の雑貨屋さんとか、喫茶店のマスターだったりしたのです。

ここから先は

1,748字

¥ 100

いつも温かいサポートありがとうございます。メッセージも読ませてもらっています。僕はこの場所が「近所の寄り合い所」みたいになってくれたらすごく嬉しくて。あなたの声が聞けて嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。