嫉妬心を抱くのも抱かれるのも苦手

「嫉妬心」について相談がありました。

今回の相談者の方は嫉妬心を向けるのも向けられるのもすごく苦手だそうです。そういう方、つまり、「あ、この人は嫉妬してくるな」と感じる人がいる場所ではなるべく目立たないようにしようとか、なるべく遠くにいようとしていると。(ということは、何度かそういう方の嫉妬の被害を受けたわけですね。)

それで、そんな「嫉妬心そのもの」が苦手な相談者の方なのですが、友達が活躍しているのを見て、喜びよりも先に「うわああ」と焦って、しょんぼりしてしまう自分がいるのに気が付いたそうなのです。「これも嫉妬心のひとつじゃないかな…」と思ってしまった。誰かと比べるような嫉妬心や不安が自分の中に浮かび上がってきてしまった時、その気持ちと上手に付き合うにはどうしたら良いでしょうか?という相談でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「嫉妬心を抱くのも抱かれるのも苦手」の話なのです。

けっこう、このお手紙マガジンの相談文に向き合うのって、すごく楽しみなのです。この相談者の方もそうなのですが、すごく何か、知性がある方が異様に多く集まって頂いて感謝しています。「知性」って何かというと、一言で「客観化」のことです。この相談者の方も、自分の中に「一種の嫉妬心が起きてきた様子」をかなり客観的に、距離を取って観察・分析してた。これってなかなかできることじゃないです。しかも、友達が活躍しているのを見て、「うわああ」と思って、それって「嫉妬心」じゃなくて「動揺」とか「驚き」とか「ショック」と名付けることもできたのに、奥底にある自分の嫉妬心を見抜いた。何者ですか。鴨南蛮さん。ただ者じゃないのです。

それで、僕は嫉妬心のことを「現役精神」と呼んでいます。

なんかね、まずはすごくくだらない話を最初にさせて下さい。

自分で占いの仕事をし始めた時に、苦手だけどけっこう初期の頃に飲み会に参加してたんですよ。営業です。お客さんに結びつけるために、知り合いに呼ばれたら行って、そこで真剣に占っていました。そこで面白がられたら、「ちゃんと予約させて下さい」と言って下さる方も多かったし、飲み会というカオスな世界で真剣勝負の占いをやるのが、けっこう自分的にも楽しかったんですね。

ただ、飲み会での占いはある時期からきっぱりと辞めました。

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