今回の相談者の方はズバリ、集団行動が苦手だそうです。その苦手の内容についても説明して下さっているのですが、自分だけでなく他人どうしが「集団の中でみんなと仲良くする」、「相手に好いてもらおうとする」ことが嫌みたいです。こういう指南って、よく、コミュニケーション術などで言われるやつですよね。

それで、この相談者の周りにいる人についても、「誰かが、誰かに好いてもらおうと行動している」のが自然と分かってしまうみたいで、「大丈夫かなぁ」、「それ本当なのかなぁ」、「自分殺してないかなぁ」と感じて、かなり疲れてしまうそう。

さて、今回のお手紙から取り上げたいのが「集団の中で、ひとりで冷静になってしまう」話なのです。

このお手紙って、ごく普通の文体で丁寧に書かれていたんですけど、内容としてはけっこう激しめの印象を受けました。笑　実際に、この相談者さんと同じようなことを思っていた時期が、僕も若い頃にありましたし、集団行動の中で「俺に構うな」みたいな殺気を出していた時もあったんですよ。

そういうことも踏まえてなんですけど、この相談者は、いわゆる集団行動に迎合している人達のことを「大丈夫かなぁ」、「それ本当なのかなぁ」、「自分殺してないかなぁ」とけっこうですね、どストレートに言ってるじゃないですか。笑

これはあれですかね、たとえば、「この人なら仲良くなれそう」と思った人が、いわゆる「自分と立場が違う、集団行動迎合側の人間だった」とか、そういうことがあったのかなぁとも思ってしまいました。どういうショックなことがあったのかとか、詳細はもちろんわかりません。

というのは、人が、何かを強く否定しようとしている時とか、何かを強く批判したり、あとは、冷笑なんかもそうです。そういう行動を取る時には、「その集団からもう離れるための理由を探している」みたいなことがあったりします。

僕の話になってしまうのですが、以前通っていた美容院の担当さんがすごく腕が良かったんです。でも、段々とその人がすごい馴れ馴れしくなってきてしまって、そのお店に通うのがまぁまぁしんどくなっちゃったことがあったんですね。「何か面白いこと言って下さいよ」とか、ヘラヘラしながら言ってきたりして、まぁ、今思い返してもムカつくことがあります。

段々とその美容師さんのやり方を放置しているお店にも腹が立ってきたし、そこのお店に通うことが醒めてきてしまったんです。

僕は自分なりに大事にしているのは、何かに対して「醒めてしまった」時には、もうですね、以前と同じ距離感では付き合えないし、距離の再設定をしないといけないと考えています。