春が苦手
今回のお手紙から取り上げたいのが「春が苦手」の話なのです。
季節柄、今の時期に「春が苦手」という相談が多かったりします。これが多分、6月ぐらいになると「夏が苦手」という話も出てきて、そういうのももちろん大賛成です。なんか、変な話かも知れませんが、僕はその人の「苦手なものの話」を聞くのが好きなのです。
どうしてかというと、たとえば「ショートケーキのイチゴが好き」ってなっても、まぁまぁ「ふーん」で終わるじゃないですか。でも、「ショートケーキのイチゴが苦手」となると「え、なんで?」ってなる。苦手にはけっこうその人の人生観というか、ストーリーが含まれていることが多かったりするのです。
せっかくだからちょっと変な話をしたいのですが、僕が昔個人鑑定をやっていた頃に、占いのひとつのゴールを「その人にあった季節感」に置いたことがありました。
というのは、これは別に占いだけの話じゃないと思うのですが、その人に合った季節感ってあるじゃないですか。「この人は夏が似合うな」とか「冬になると、あの人のことを思い出す」とか。
で、占いに来て悩みを抱えている人は、「この人は本来夏っぽい人なのに、まったく夏っぽいことしていないぞ」という違和感を覚えたのです。そして、そういう人はおそらく過去のどこかで「自分の季節が止まってしまった」という体験をされた方だと思うのです。
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