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頭空っぽ活動への野望

最近、家の近くで「理想の焼肉屋」をずっと探しているんですよ。でも、なかなか難しくて。

「何言ってるんだ?」と言われると思うんですけど、疲れた時にひとりで食べる焼肉って、たき火感がないですか?お肉やお野菜のすぐ下に、網を隔てての直火が見えるからだと思うのですが、あの火を見ているのがとても癒されるのです。

年齢を重ねてきて、もはや「お肉をガツガツ食べること」が焼肉屋に行く目的じゃなくなってきて、焼肉の下の炭火なりガスコンロの火を眺めることが目的になっています。僕の中で、焼肉は都会でできるたき火なんです。

火を眺めると、不思議と「頭の稼働」を0にできる。何も考えずに、目についた食材を網の上に乗せて、匂いを嗅ぎ、口の中に入れていく。焼肉屋に行くと、オイキムチか、白菜キムチか、長芋キムチなど、どのキムチを頼むのかも悩みます。

そういう、「頭の稼働を0にした状態で、たき火を眺めるかのように居られる焼肉屋を近所で探しているんですけど、なかなか難しいのです。

どうして難しいのかというと、僕の家の近所にある焼肉屋さんが、どこも店員さんの接客態度が素晴らし過ぎるんです。中には、店員さんがお肉を焼いてくれるお店もあります。そして、「今日はお仕事終わりなんですか?」と話しかけてくださったりもします。焼肉屋さんの店員さんって、まぁまぁフレンドリーな方多いですよね。

そうやって話しかけてもらえると、こちらも「プロとしての対応モードで、このお店の良さをお伝えしたい」と、よせば良いのに、変なスイッチが入ってしまうんです。

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