見出し画像

自分ルールを押し付けてくる親との距離感

今回のご相談者の方は、「コロナの事もあり家にお金を入れて欲しいから彼氏がいないのなら戻れ」と、お父様に言われ、実家に戻る選択をしたそうなのです。

この「コロナの事もあり・・・」の部分は原文をそのまま載せたのですが、けっこうすごい言葉ですよね。それで、このご相談者の方のお父さんの奥さん、つまり、ご相談者のお母さんはすでに他界しており、他にご親族の方がいらっしゃるかどうかはこの文章では書いてなかったからわからなかったのですが、お父さんを無下にすることも出来ないので、とにかく実家に帰る決断をした。

お父さんは昔よりも丸くなったとはいえ、ご飯はちゃんと家で作らないとダメ、若い人は努力し続けないといけない等、ご自身の考えやルールを周りにも求めてきたりするそうなのです。自分が求めるレベルに達していないと「努力してない」と言われてしまい、このお父さんのレベルに合わせるちからも気力も出てこないそうなのです。そりゃそうですよね。

これから一緒に住むとなると、また色々と干渉されるのではないかとストレスが溜まる一方だそうで、「モラハラ気味な父との生活を心穏やかに過ごすにはどうしたらいいでしょうか」というご相談でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「自分ルールを押し付けてくる親との距離感」についての話です。

えーと、まずこのような話って今のこのコロナの状況のこともあり、今後とも増えてくると思うのです。

最近読んだ本にちょうどこのようなケースの話が書いてあって、いわゆる、「ある人を相手にすると、一方的にこちらのストレスが溜まっていってしまう。そのような人間関係には何が生じているのか」という話なのですが、それは、相手に「境界線」の考え方がないケースが多いそうなのです。

「境界線の考え方がない」ってどういうことなのかというと、たとえば僕があるお店ででっかい花瓶を見つけて気に入ったとします。そして、喜び勇んで誰か友達に「いや、すごく良い花瓶を見つけたからあなたの分も注文しといたよ」と言ったら、大迷惑じゃないですか。それが「境界線がない」という感覚なのです。

ここから先は

1,877字

¥ 100

いつも温かいサポートありがとうございます。メッセージも読ませてもらっています。僕はこの場所が「近所の寄り合い所」みたいになってくれたらすごく嬉しくて。あなたの声が聞けて嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。