【しいたけ.の部屋 本文特別公開企画vol.2】⑤ 料理をおいしそうに食べると金運アップ!?—“お金に縁のある人”とは?
これはちょっと怪しい話に思われるかもしれないのですが、金運を高めたいと思ったら、なんでもかんでも出てきた料理に「おいしそう!」と言ってみてください。「お、おいしそう!」とぎこちなくなる人は、はじめは小声とか心の中で言うだけでもいいです。
これからいただく食べ物に対して「おいしそう!」と顔を近づけて匂いを嗅ぎ、目を輝かせること。これは、クールな人たちからしたら多少下品な行為に映ると思います。
クールにしずしず食べるよりも、「おいしそう!」と思いきり口に入れて、ガシガシ噛み砕く。目の前にあるものをおいしそうに堪能することって「生命力」とリンクしていて、色気とかセクシーさにつながる話でもあるのです。
身近な話としても、好意を持つ人とふたりきりで食事をするときに、おいしそうにご飯を食べる人なのかどうか、その人の「食べっぷり」を気にする人も多いと思います。「食が細い人」を批判しているわけではなく、単純にそこだけ見れば「おいしそうにご飯を食べる人」のほうに生命力がありそうで、万が一貧乏という状態に陥ったとしても、ガシガシ働きそうというイメージはあると思います。もちろん、それは安直なイメージでもあるけれど。
実際、お金に縁がある人って、嗅覚と胃袋の感覚に優れているのです。胃袋の感覚とは、食欲に象徴されるように生きるために必要なものを自分の中に取り入れる積極性のこと。
これ、ちょっと大事な話なのですが、一般にお金や食べ物に対して、露骨に「おいしそう!」とか「欲しい!」という態度を表すと、やっぱり「下品」という反応があると思うのです。
「快楽」とか「人々に影響力を与えるもの」とか、いわゆる「パワー」に対して露骨な感情を表すことは恥じらいがないとされるって事実としてあると思います。その「文化的措置」はある程度正しいことだと僕は思っています。
でも、嗅覚に対して敏感な人って、そういう「面白そうな話」とか「自分に刺激や快楽を与えてくれる話」に対して貪欲で、「それ、何??」と顔を思いきり近づけて興味を持っちゃうんですね。多少のリスクを冒しても狩りに行ってしまう。
また、胃袋の感覚に優れていて、お金に縁がある人の口癖って「とりあえずやってみようよ」なのです。「狩りに出かけてなんとかする。面白そうなものはとりあえず食べてしまおう」という、どこか原始的な感覚を持っています。
そういう人たちって、他人と自分の境界線があまりないのです。「まぁ、みんなで食ったり飲んだりしようぜ」とホームパーティーをやるのも行くのも楽しみ、みたいな性質があります。
金運って「みんなを巻き込むことができる力」なのです(お金持ちってスキャンダルに巻き込まれることが多いでしょ?)。もちろん「穏やかなお金持ち」もいます。穏やかなお金持ちは個人的な資産を増やすより世の中で面白いことをやろうとして、みんなにお金を回そうとする精神が強いです。
「おいしそう!」と声に出して言って、自分だけじゃなく一緒にいる人同士で分かち合うこと。すると「みんなを巻き込む力」につながっていきます。
金運への第一歩って明らかにそこからなのです。
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『しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう』
しいたけ.著
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