今回のご相談は、ネットを通じて知り合った友達との関係についてです。

この相談者の方はネットゲームとかなんですかね、オンライン上で知り合って、ディスコードというボイスチャットを通じて、同性の方と仲良くなったみたいなのです。

急に僕の話が入るのですが、これ、けっこう憧れです。一時期モンスターハンターをはじめて、あれってボイスチャットができるじゃないですか。喋れるヘッドフォンみたいなのを買って、共同作業で指示を出し合いながらゲームをして、時間が空いたら最近のこととか話せるやつ。その時間にすごく憧れたんですけど、なかなか忙しくボイスチャットする人がいなくて、今はヘッドフォンは封印されています。

話がそれました。ゲームという共同作業があって、それで話が合うと、けっこう実世界以上に仲良くなる人って出てくるんだろうなと思います。それで、この相談者の方このディスコードを通じてすごく仲良くなった人ができたけど、ある日を境に距離ができてしまったと。何か原因があったわけではなさそうで、相手から急に連絡がなくなってしまったそうなのです。とても悲しくて、ちょっとご飯が通らないほど悲しいです、とのことでした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「ネット友達から連絡が来なくなった」話なのです。

何かですね、この悲しさとか寂しさって、勝手ながらすごくわかるような気がします。もしかしたら、こういうケース、つまり、ネットでできた友達や知り合いと距離ができるって、実世界の方での友達と距離ができるよりも悲しいかも知れない。それだけけっこう、つらい。

というのは、実世界の方の知り合いって、やっぱりどうしても「利害関係」みたいなものも入るじゃないですか。もちろん、そういうのが一切間に入らない関係性もありますよ。でも、実世界での交友関係って、お互いに素性を知っているというか、こういう能力があって、こういう良いところがあって、気が合うとか。だから、「社会を生きていく上で利用し合う、そのような利害関係」が入ってくる実世界での友人関係の方が、どこかお互いに「この人との距離はここまでにしておこう」みたいな、そういう「折り込み」が入ったりするのです。