腹で考えるススメ
もうずいぶん前の話になるのですが、ある心理学の講座に参加したある日、某国で大統領選がちょうどあったのです。世界的にも注目された選挙で、「どちらの候補者が当選するかによって世界が変わる」みたいに評されていました。
結果、大勢の予想を覆す形である人が当選し、世界を驚かせるニュースになった。
それで、その心理学の講座において先生が「皆さんはどちらが当選すると思いました?こういう時って、頭で考えるんじゃなくて、腹で考えた方が意外とわかる」と言ったのです。「心理学を学ぶ上で、“まったく根拠はないけど、どうもそっち方向じゃない気がする”とか腹で感じた自分の意見は大事になってきます」と教室の皆に先生は言いました。
この講座があった日はかなり前の話なんですけど、いまだにその「大事な秘術」を受けた感触を覚えています。
我々が普段普通に行っている「頭で考える」とはどういうことなのか。そこには意外とデメリットも多い。
・頭で考えようとすると、色々な情報が錯そうしているから、逆にわかりづらくなる
・また、頭で考えると、自分が持っている主義や主張やこだわり(こうあるべき)という価値観が邪魔して、自分が信じる結果以外の答えを出したくなくなる。ニュートラルに物事が見えにくい
そして、
・もちろん、普段の出来事に関しては頭で考えて、「多分こうなるだろう」という冷静な結論や予想を出していくこともできる
ということがある。
では、腹で考えるとは何かというと、
「あ、多分こうなるわ」
「こうなりそう」
みたいな、瞬間の予感を感じていくこと。
これ、やっぱりシンプルだけど難しいです。僕なんかもまだまだ全然できません。
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