得意なことを伸ばすより、苦手を克服するほうが得意
今回の相談者の方なのですが、お悩みが「苦手なことを克服してしまう」ことだそうです。なんかもう、ここだけで「素晴らしいことじゃないか!」と思ってしまいました。
この相談者の方は社会人2年目で、小売販売員をされているそうです。就職活動をするにあたって、自分の苦手なこと、得意なことについて考えたとき、「接客」がとても苦手なことに気づいたそうです。なるほど。それで今、小売販売員をされているということは、苦手なことの方を選択したわけなんですね。
この方は「社会人になる上で、人との関わりは避けて通れない」と感じ、あえて接客の機会のある仕事に就職したそうです。就職先が大手であることからも教育体制がしっかりしていて、給料を支払われながら「苦手な分野の教育を受けられることに魅力を感じた」のも理由のひとつだそうです。なんていうか、もうこの時点で相談者の方はかなり立派で、「自分の考え方」を持っていますよね。すごいです。
そういう過程を経て、今は自分が苦手な「接客」や「人と関わること」についても、苦手意識はあるものの人並み仕事ができるようになったそうです。
そこで今回の相談内容というのは、この方が以前ビジネス書を読んだ際に「苦手なことを克服するのではなく、得意なことを仕事にした方が良い」という記述に出合ったそうで、「自分は苦手なことを克服していく過程が楽しいと感じているけど、やはり得意なことを伸ばしていく方が一般的な感覚になるのか?」という疑問からでした。
さて、今回のお手紙から取り上げたいのが「得意なことを伸ばすより、苦手を克服するほうが得意」の話です。
まずですね、本当に素晴らしい方だなと思いました。だって、「自分の苦手なところを克服するために」、自分でちゃんとそういう職場とか就職先を探して、ちゃんと実践して、結果も出している。
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