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ずっと頑張ってきたことを諦めなければならないとき

今回のお手紙から取り上げたいのが「ずっと頑張ってきたことを諦めなければならないとき」の話なのです。

今回はちょっとこういう話から始めたいのですが、僕が昔よく読んだ本の中に林成之さんというお医者さんが書いた『勝負脳の鍛え方』(講談社現代新書、2006年)があって、この林さんという方はオリンピックの水泳平泳ぎの金メダリストの北島康介さんのメンタルの指導をして当時すごく時代の脚光を浴びた人なのです。

本の内容についてはもし良ければ皆さんにも読んでみて欲しいのですが、当時、スポーツの世界で「ただ努力をするだけではなくて、メンタルのコントロールも必要」という、メンタルトレーニングについてもすごく脚光を浴びたのです。その「メンタルコントロール」の手法がスポーツの世界からビジネスの世界にも映り、両方の世界で重宝された。スポーツもビジネスも「大きな舞台で勝つ」という目的は変わらないから、メンタルトレーニングの技法はすごく実用的だし、今でも十分に使える知恵やテクニックの数々が出てきたわけなのです。

ただ同時に、これもまた僕の昔の知り合いなのですが、メンタルの技法をすごく学んで、実際に自分の部下の人達の才能を引き出すことに成功して、その人のチームが関わる仕事で良い成績を収めることに成功した人がいたのです。

でも、その人はある時を境に「メンタルの技法」とちょっと距離を置くようになったそうなのです。どうしてか?

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