物事の“やめどき”について
今回、お手紙で取り上げたいのが「物事の“やめどき”について」の話なのです。
「やめどき」について、いつも思うことがあって、ちょっと前説から聞いて下さい。
僕のお師匠兼友人の名越康文先生はよく
「自分が長く続けていくことって、自分が本当にやりたいことや、自分の“好き”からちょっとズレているものだよね」
と話をされるのです。
たとえば、僕が名越先生の存在を知ったのは、ある恋愛バラエティー番組で、名越先生が出てゲストの行動から、ゲストの恋愛などを分析する企画だったのです。それから名越先生は「恋愛」に関する取材やインタビューや執筆を山のようにこなしていたそうなのです。
名越先生は「恋愛」に関して、別にそこまでの興味がなく、もっと他にやりたいことがあった。それでも、「恋愛アドバイスの権威」みたいな感じで毎日来る仕事の依頼にすごく戸惑ったみたいなのです。
自分がやりたいことはあんまり依頼されなくて、自分が「そこまでは別に」と考えることが仕事として依頼される。
そういう不思議な現象というのが、世の中にはあると思います。
仕事や才能などが「ハネる」とか「ブレークする」という時は、
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