見出し画像

足るを知るということ

今回の相談者の方は「今の私の環境は自分にとってすごく良いものなのですが、足りないものを数えてしまいます」という文面から始まりました。

それで、他人と比べると持ってない自分が嫌になってしまうそう。そうですよね。ふとした瞬間に、「幸せそうな他人」とかを見るとガクッときちゃうことってあったりしますもんね。話を戻して、自分が持っているもの(環境、人脈、能力、実績でも)を大事にするには、どうしたらいいでしょうか。というお手紙でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「足るを知るということ」の話なのです。

これは正直に言うと、「答えるのがめちゃくちゃ難しい」と感じた案件のひとつなのです。というのは、今の我々が生きる時代って、「自己責任」とか「個性」とか「やりたいことをやる人生」とか、「望んでナンボ」みたいな空気が長らくあったりするわけじゃないですか。

あと、SNSなどの普及によって「幸せの報告」なんていうものも、かなりポピュラーなものになりました。「あるテーマパークでみんなで遊んで楽しい!」とか「今日は○○記念。夜景を見ながら記念のお食事」とか。向上心や自分だけの個性や特性を発揮しなきゃいけないし、周りの環境的にも、SNSなどによって、良い意味でも悪い意味でも「毎日の強制的な刺激」があったりもします。もちろん、「SNS断ちをすべし!」とか、そういう考えも出てきたりするけど、ここではちょっと話が違っていて。

・今の自分の持っているものに対して満足しない
・幸せそうな他人を見るとガクッと来てしまう
・今の私の環境はすごく良いものだけど、足りないものを数えてしまう

そういう、不満感とか欠乏感とか、あと、悔しさとか羨ましさも含めて、僕はやっぱり「前に進んでいくため」に大切なものだとは考えているんです。でも、「何を手に入れることができたら自分が満足するのか」って、けっこうよくわからない。

もうちょっと話を続けさせて下さい。

ここから先は

2,074字

¥ 100

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

いつも温かいサポートありがとうございます。メッセージも読ませてもらっています。僕はこの場所が「近所の寄り合い所」みたいになってくれたらすごく嬉しくて。あなたの声が聞けて嬉しいです。これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。