弱さのセンサー
最近ある人と会ったのですが、その人に会った後にすごく肩が重くなったのです。昔、占いの鑑定をしていた頃は「肩が重くなる」という現象にはまぁまぁよく出合っていたのですが、今はその鑑定がやれていないので、肩が重くなることが久しぶりで新鮮でした。笑
ただ、僕にとって誰かと会っていて体の一部が痛くなったり、重くなったりするのはけっこう重要なセンサーとして助けられていることがあって、たとえば今回のように「肩が重くなる」という現象は「相手が自分に対して大きな依存度を持っている前触れ」で起きてくることが多かったです。
だから、僕は昔からなのですが、「あ、この人と会うと肩がすごく重くなる」と、勝手にこっちが感じちゃった方に関しては、お互いのためにちょっと距離を取ったりしました。具体的にどうやって距離を取ったのかというと、相手に自分の個人情報を言わない。そして、相手の方が持ってくる「共通の話題作り」に対してあんまり乗らないという手段を用いることがあります。相手が「どこ出身なんですか?あ、けっこう近いですね」と言っても「まぁ、北と南でだいぶ違いますしね」とか言っちゃう。ごめんなさい、冷たくて。
ただ、自分に甘いかも知れないのだけど、こう書いてしまったことは許して欲しくて(最近疲れる人に会ったなんてすごく失礼な言い方ですし)、「疲れや痛みを感じた時に、その疲れや痛みが自分の中に本格的に侵入してくる前に、危険を感じて退避する。もしくは気をつける」というのは、僕のような「弱い人間」が扱ってきた自衛策なのです。
弱い人間の効用
僕が占いをやってきて、なんとなく何年もこの仕事ができてきた理由のひとつとして、僕がおそらく生物体としてかなり弱い存在だからなのです。
もし、強かったら色々無理ができたはずなのです。
ちょっとやそっとの「肩の重さ」なんて無視したと思うし、仕事もバリバリ予定を入れて自分の限界を越えようとしたと思います。「この人が言うことはいちいち傷つくんだよな。でも、そんなこと気にしているのは自分だけかも知れないし、この人は成功していて色々な知り合いがいるから、この人の言っていることは正しいのかも知れないな」と思ってしまったかも知れないのです。
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