心の中のチンパンジー
ものすごい変なタイトルで申し訳ないのですが、僕は幼少期の頃から、色々な選択、決断、気がかり、心配に際して、ほとんどすべて「心の中のチンパンジー」に相談して決めていっています。ここでそっとブラウザを閉じずに、もうちょっと我慢して読んでみて下さい。
心の中のチンパンジーの話をしていくために、ちょっとこういう話をさせて下さい。
以前、ある雑誌の対談企画で俳優の片岡鶴太郎さんと対談させていただいたことがあったのです。この対談の時の安心感は本当に今でも覚えていて、僕とか、あとは、僕が合う人は大体
「他の人に説明しても、ちょっと理解されないよな」
という、そういう「変な感覚」を持っています。だって、僕だって「色々なことは心の中のチンパンジーと相談して決める」と言っても、おそらくほとんど多くの人からは「あ、そうですか。じゃあ私帰りますね。そのまま頑張って下さい」と言われておしまいになります。
ただ、鶴太郎さんとの対談で、なんとなく5分ぐらい話した時に「この人にだったら思いきり変なことを言っても大丈夫だ」と確信して、チンパンジーの話をしたのです。そしたら、鶴太郎さんの目つきが変わって、「ちょっと!ここから先は本気で喋るから、周り、静かにして!」とおっしゃったのです。それで、鶴太郎さんも自分が今まで生きてきて、俳優をやったり、ボクシングをやったり、絵を描いたり、そのようなすべての「転機」は直感で決めてきた。その直感のことを「腹の虫」と言っていました。
その対談の帰り道がすごく嬉しくて、チンパンジーと虫が握手をしたような気がしました。
直感で決めるとは何か
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