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歳を重ねるほど、クヨクヨすることが増えた

今回の相談者の方は、年齢が上がれば上がるほど、なぜかクヨクヨする時間が長くなってしまってきたそうです。

たとえば、仕事で上司からピリッと言われた嫌味とか、夫からふとした瞬間に声を荒げられたこととか。

相談者の方が若いときは、一晩寝たら忘れたり、あまり根に持たないタイプだったそうです。

ところが、最近は「なんであんな言い方しかできないのだろうか?」とか、「思いやりがないなぁ」など、休みの日までずっと考えてしまい、切り替えが本当にできなくなってしまったそうです。これはけっこう、溜めていますよね。

お仕事も好きだったので、キャリアの拡大も視野に入れて転職されたところ、自分の経験分野であるにも関わらず、てんでダメで、上司からは何もできない奴の烙印を押されてしまっているそうです。

そんな最近の自分が本当に嫌いになってしまい、苦しく感じてしまうそう。

今回のお手紙から取り上げたいのが「歳を重ねるほどクヨクヨすることが増えた」の話なのです。

まずですね、こういう話からさせてください。

このお手紙マガジンもそうですけど、僕は他に今、週刊発行のAERAさんで人生相談のページを担当させてもらっているのですが、やはりですね、「しんどさ」の割合はけっこう大きくなった気がするのです。

人生相談を受けていて、たとえば、一昔前までは「回復可能なダメージ」みたいなものの方が多かった。「気分転換してください」とか「お寺などに行って、手を合わせてみてください」、そして、「こういう考え方をしてみてください」みたいな感じで回答すれば、「はい!やってみます!ありがとうございました!」みたいな感じで、それで済んじゃう話がやっぱり多かった気がします。

でも、やっぱりコロナ禍を経て、今に至った時に、「自力で回復するのは難しそう」と判断されるダメージがあちこちに増えた感じがあります。だから、お寺などに行って手を合わせるだけではなくて、もしできたら、そこにいるご住職さんに話を聞いてもらうとか、そういう過程も必要になってきた感じもあるんですよね。

なぜ、こんなにしんどいのか。

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