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期待されすぎて他人に弱音を吐けない

今回の相談者の方は「褒められたり、頼られたりすることで愚痴の吐き場がなくなってきている」というお手紙を送ってきてくれました。これは外から見ているとありますよね。「なんでもあの人に聞けば良い」とか、周りに頼られる人ほど、実はすごく大きなプレッシャーを感じているって。

それで、この相談者の方もお仕事でリーダーを任されたり、採用担当やイベント企画に関わったり(すごいですね。なんでも屋じゃないですか)、会社の期待を感じている。元来、人に頼ることが苦手で、なるべく周りに迷惑をかけないよう、時に影で泣いたりしつつ今まで色々な仕事をこなしてきたそう。

会社の人との中は比較的良好みたいなのですが、愚痴や悩みを話すタイミングが分からず、そのために時間をとらせるのも申し訳なくなってしまう。あと、この相談者の方は「自分は口下手なので聞き役に徹することが多い」とおっしゃっていて。こういう方って、おそらく一定数いらっしゃいますよね。

ということで、今回のお手紙から取り上げたいのが「期待されすぎて他人に弱音を吐けない」の話なのです。

これ、まず読んで思ったのが、どの人も「自分のキャラクター」を持っているわけじゃないですか。たとえばなんですけど、ある集団の中で「お笑いキャラ」になっちゃった人って、真面目な話をするタイミングを失ってしまったりする。それこそ、好きになった人なんかに対しても、「あれさ、今度ちょっと二人で話せない?」とか、そういうことを告げるのも異様にハードルが上がってしまう。

「キャラクターの魔力」

って、けっこう大きいものがあって、自分から進んで「頼られ役」を引き受けたとしても、周りが「○○さんは頼られ役」というキャラ認定を強固にされてしまうと、そこから抜け出すことってけっこう難しかったりする。

それで、こういう“キャラ変”の話でいつも思い出す話があって、たしか編集者の方かスタイリストさんに聞いたのですが、バブリーの芸風でおなじみの平野ノラさんって、周りに気づかれないようにバブル衣装の肩パッドを小さくしていったり、お化粧を薄くしていったり、ちょっとずつキャラ変していったそうなのです。

この話が「すごい」といつも感服してしまって、平野ノラさんって、誰が見てもそう感じると思うのですが、すごく頭の良い方じゃないですか。自分で始めた「バブリー」というキャラクターを開発した。それって、タレントさんとか芸人さんにとってものすごい武器になるわけじゃないですか。でも同時に、そのキャラなり武器が、ずっとひとつの可能性や役割の中に自分を閉じ込めてしまう危険性ももしかして感じてらっしゃったのかも知れない。

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占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。2014年から『VOGUE GIRL』で週間・上半期・下半期の『しいたけ占い』を連載中。近著には『しいたけ.の小さな開運BOOK』『しいたけ.の12星座占い 過去から読むあなたの運勢』などがあります。