アーティストタイプの人と戦闘ビジネスタイプの人

今回ちょっと「この世界に生きる、スピード感の違う二種類の人」についての話をさせて下さい。考察系の話になるので、「こうした方が良い」みたいなオチは特にないです。すみません。

まず、世の中には二つの大きなタイプがいるんじゃないかと考えていまして、それがどういうタイプ分けになるかというと、アーティストタイプと戦闘ビジネスタイプなんです。

アーティストタイプの人は、何か質問を受けた時に「うーん」と、間を作る人。

というのは、アーティストタイプの人は、世の中で流通している一般的な情報に対して、「ストレートに自分の中に取り込むこと」が難しいと感じている。「納得」を重視するからこそ、情報の鵜呑みがなかなかできない。

たとえば、学校の授業の中で「じゃあ、この公式を覚えておいて下さい。では、次のページにいきます」と言っても、本当はアーティストタイプは「え、ちょっと待って。公式って何?なんでこの公式が定められたの」とか、国語の授業で、「この時、このキツネはこう思ったわけですね。はい、じゃあ次のページ」と言われても、「え、マジで。キツネの回答はひとつ?」と、考えたい。そして、そこで自分が考えた「キツネの回答」が一年後に「こういう解釈もあったんじゃないか」と思いついたりもする。

つまり、何かの情報や回答を自分の中に落とし込むのに、色々な消化器官を通じて、時間をかけて咀嚼し、落とし込んでいく。

また、自分が表現したいことに対しても、「型通りの器」の中に入れて、そのままアウトプットすることが難しい。だから、アーティストタイプの人に対してインタビューをすることも、また、インタビューされることも苦手だったりするんじゃないかと思うのです。「うーん」と言って考えたい。もちろん、年齢を重ねるごとに、この「うーん」の時間を短くしていって、即座に回答していくことも可能だけど、「どこまで自分の言葉で喋って良いのか。型どおりの回答をしておけば良いのか」みたいなモヤモヤは、ずっと疑問に残る。

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