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直視をし過ぎない

今日はちょっとわけのわからないことを書かせて下さい。

昔、武道をやってらっしゃる方の本を読んだことがあるのですが、その人が「ある問題を直視しない重要性」を話していたのです。

どういうことなのかというと、武道や武術、そしてスポーツなどもそうだと思うのですが、いわゆる「技を磨いていくのに、自分の身体感覚についてすごく敏感でなければいけない人達」なわけじゃないですか。たとえば、「この技を使う時に、足さばきはどうするのか」とか「お腹の力の入れ加減はどう」とか「手足は脱力する」とか、一般人では考えられないぐらいに「体各部の調整」を入れている。

ここからが面白いのですが、その人の話だと

「お腹に意識を向けろといっても、お腹を直視したら何も見えなくなってしまう。お腹を意識したい時は、あえて背中に意識を向ける」

みたいなことをおっしゃっていた。

こういう発言に僕は「おぉ!」と驚いて止まってしまいます。だって、こういうのは奥義なわけじゃないですか。

「下半身を意識したい時は、あえて上半身に緊張感を持ってみる」

とか。

実際に、「今の自分のお腹のどこに緊張感が入っているのか」と思って、「どれどれ、私のお腹は今どうだろう?」とお腹に意識を向けると、かえって何も感じられなくなることが多い。逆に、背中に意識を向けると、お腹の方に「見るぞ」という意識が向かなくなるから、けっこうニュートラルに感じられたりする。

こういうところに

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