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心に描く空の色

自分の中でたまにやっていることがあるのですが、街をひとりで散歩したりしている時に「今、空の絵を描くとしたら何色にしようかな」と空想するのです。

これは疲れている時とか、何か色々なことが上手くいっていない時、停滞してしまっている時にけっこう有効な手段になると思っていて、今回、そのやり方を紹介したいのです。

空はかなり自分の心の状態とリンクしていると思います。

というのは、曇り空のなんとも言えないどんより感とか、出口が見えない感じ(=光が差したり、風通しが良くない)とか、心の描写はけっこう空の描写とリンクするし、綺麗な夕焼けを見ている時に「未来に向かって前向きな気持ちを奮い起こさせる」というよりかは、「過去の自分の環境から、ここまでの自分の歩み」みたいな、そういう「後ろを感じるもの」になったりする。

それで、外に出ている時や、ひとりで散歩をしている時に「今、空の絵を自由に水彩画で描くとしたら、何色にしようかな」なんですが、これはできたら部屋に自分がこもっている時よりかは、風を感じたり、少しの肌寒さや、もしくは、外の空気の快適さを感じながら思い描いた方が良かったりします。

自分の今の心の状態を空にたとえることにはとても大きな意味があると考えていて、というのは、人の疲れとか悲しみとかは、行き着くところに「理解のされなさ」に結びついていくものだったりするからです。

たとえば、学校や仕事から帰ってきて「今日どうだった?」と聞かれても、今の自分が抱えている気分について言語化することや、態度などで表すことには限界があります。それに、人は常に「今の私は○○である」というものと、「今の私はこうあらねばならない」、「心配させてはいけない」みたいな、常に現実と理想は葛藤状態というか、なかなか現実と理想が一致している時なんてなかったりします。

そういう時に、ちょっと外へ出て、自分の今の心の状態を空の色にたとえてみる。

そうすると、たとえば少し疲れが溜まっている場合は紫色とか、少し陽が落ちて落ち着いてくる感じの空の色を心の中に描くかも知れません。

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