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とめどなく、色々なことを考えてしまう癖

今回の相談なのですが、「どうでもいい出来事を拾わない、頭の中に取っておかない方法を知りたくて、皆さんはどうしているのかコツを知りたいです」の書き出しから始まっておりました。めちゃくちゃ興味深いご質問です。

この相談者の方には、「常に何かを考える癖」があるそうです。

仕事帰りに、過去にあった上手くできなかったかったことを思い出し、ああすればよかった、ああいえば良かったなどと反省したり。そして、ご自身の子どもたちに言ってしまった言葉など。

そして、テレビを見たり、電車に乗って外を眺めていたり、お風呂に入っていたりなど、そのような「ぼーっとする時間」にも、「昔あった、嫌な経験」を反芻するかのように「考える」ことをやってしまうそう。この辺、これを読んでいる多くの人もやっていそうですよね。

他にも、「通りすがりに見かけたあの人は何であそこで怒っていたんだろう?」とか、そういうことも色々と考えてしまうそうです。

今回のお手紙から取り上げたいのが「とめどなく、色々なことを考えてしまう癖」の話なのです。

今回ですね、やっぱりすごくこの「色々なことを考えてしまうこと」について、僕なりにお話していきたいことがあるのです。

まず、この「とめどなく色々なことを考えてしまう」というのは、「何かを考えなくても良い時間に、思考スイッチが自動的にカチッと入ってしまう」みたいなことですよね。

「絶対にその時間に、そのことを考える必要があるのか?」と、その時間に必ずすべき規則などがあるわけではないのに、「あの言い方で良かったのかな」とか「あの人、なんで怒っていたんだろう?」とか、そういうことを「自分事」として考えていってしまうことがある。

これって多分、ある程度は人が持っている防衛本能の一部な気がしているんです。

自分が見たり、感じたりしている「外側の世界」からの刺激をもらって、自分がそれに対して「どう反応するか」、「何を思い出すか」みたいなことを反芻させることは、人が「自分の身を危険から遠ざける」ために、あえて「自分が危険だと認識していること」を思い出して、防衛機能を強めるみたいなことはある気がしちゃうんですよね。

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