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我々は皆、頭が良すぎる時代に生きている

何か挑発的なタイトルに聞こえたらごめんなさい。

でも、どうしても書いておきたいことがあるのです。

いきなりですが、よく「人を見抜く」という技法であったり、触れ込みみたいなのがあるじゃないですか。

あれって多分、僕なんかも占いの仕事をしていて思うのが、「人を見抜く」ことが仕事の技術のひとつとしてあると思うのです。いや、ないんですけどね、個人的には。人を見抜く才能が一切ない。欲しいんです。あれ。笑

でも、僕の個人的な占いの現場においては「見抜く」という、頭が良くなるやり方よりも、「どう愚鈍になるか」の方を重視している感じがあります。これをですね、どうしても話したいのです。

僕の占いのやり方はリーディングといって、道具とか生年月日を使わないで、その人の雰囲気をある技術によって見る手法を取ります。その「ある技術」って何かというと、すごくシンプルに言うと、その人を前にして「ぼーっとする」という技術なんですね。

その人の挙動や目線や言葉の扱い方を捉えて“見抜く”のではなくて、その人を前にしてぼーっとする。

ただ、「ぼーっとする」ってバカにしちゃいけないんです。

ぼーっとするとですね、なんかその人を前にして「いたたまれない気持ち」になったりする。自分が技術的に無防備になるからこそ、その人と同じ空気を吸っているというか、多少書き方が気持ち悪いんだけど(笑)、自分と関係ないいたたまれない気持ちになったら「あら、この人ってすごく言葉の扱い方は綺麗で勇ましいけど、なんか悲しいんだよな」という感覚が残る。

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