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悪口と「私は○○が嫌い」の違い

個人的な趣味のような話になってしまうのですが、僕は「人が持っている、○○が嫌い」という話がけっこう好きなのです。ここで言う「嫌い」とは、

・こういうことをする人が嫌
・こういう時間の使い方が嫌
・食べ物の好き嫌いで、○○は苦手
・目玉焼きは半熟じゃないと嫌
・自分の人生の姿勢として、○○をするのはカッコ悪いし、嫌だと思っている

みたいなことです。もちろん、「○○が好き」など、そういう系の話も好きです。

でも、「自分の嫌いなもの」を告白する時、少しだけ勇気を必要としています。というのは、嫌いなものの話って、どうしてもネガティブです。たとえばなんですけど、「いや、私はハヤシライスは嫌いなんだよね。だってあれって、カレーライスの上には絶対立てないじゃないですか」と言ったとする。あ、ごめんなさい。今、ハヤシライスと、ハヤシライスを好きな人を不用意に傷つけたと思います。そう、つまりそういうことなんです。相手が「ハヤシライス」が好きな場合、「○○が嫌い」という話は相手を傷つけるケースがある。

「○○が嫌い」という告白をする場合、なんとなく「相手もこの嫌いに共感してくれるだろうな」と、相手の空気感を丁寧に観察する必要があります。簡単にペラペラと「自分の嫌いなもの」を話すのはちょっと違うと思うし、「もうちょっとこの人と分かり合うことを深めたいな」と感じた時に、ちゃんと吟味をして出していくのが「○○みたいなことが嫌い」という話になります。

もちろん、「○○が嫌い」なんてネガティブなことは言わないで、「○○が好き」とか、最近あった出来事だけの話をしていれば良いのかも知れません。でも、悪趣味かも知れないけど、僕は「○○みたいなことが嫌い」と勇気を出して、「共感できそうな相手との場」に打ち出してみる。それによって「あー、あなたも」みたいな感じでお互いの理解が深まる空気がけっこう好きなのです。

それに、僕は、悪口と「○○が嫌い」という話は同じではないと思っています。

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