夏なので怖い夢の話

夏なので今回はほんのちょっとだけ怖い話をさせて下さい。「ギエー」と叫ぶ系の怖さじゃないけど、こういう話が苦手な人はごめんなさい。

僕は割と夢を見る方なんです。

僕が見る夢には二種類あって、ひとつは完全に寝た後に見る夢。これはもう、睡眠時に見る夢ですね。もうひとつは、「寝落ちする寸前に見る夢」なのです。ほら、夜寝る時とかに、「あー、今日も疲れたー」と言って寝ようとする。その時に何か「イメージの世界の中」に行くことないですか?過去の思い出とか。なんか、自分にとって懐かしい情景を思い出したりして、「あー、なんか〇年前はあの場所で頑張っていたなぁ」とか。そういう懐かしい光景を「半分起きてる状態、半分寝てる状態」でうつらうつらと想像しながら寝るのがけっこう好きなんです。

それで、先月の7月ぐらいですかね。例の「半分起きてる状態、半分寝てる状態」の時にある夢を見たのです。その夢が僕が小学生ぐらいの頃で、実家の近くで家族と一緒にいて、シチュエーションとしては家の近くにあった駐車場に向かうところだった。

こんなのって、よくある夢じゃないですか。過去にそこにあった、懐かしいある日のシーン。でもね、なんかそれが妙にリアルだったのです。リアルというか、生々しい。

夢ってなんていうんですかね。ある程度抽象化されるじゃないですか。

たとえば、「あるシーン」を見たとしても、その描写の一部が違っていたり、妙に透明感があったり、あと、過去の友達なんかが出てきても、その人の性格が違う人と混じり合ったりしてる。もっとめちゃくちゃなシーンだと、大好きな自分のおばあちゃんが機関銃を持っていたりだとか。夢って「よく見ると細部がめちゃくちゃ」みたいなことがよくある。

話を戻して、僕がその「半分起きてる状態、半分寝てる状態」でその日に見た夢は妙に生々しかった。当時着ていたであろう服装もそれっぽかったし、匂いなんかも当時のままで伝わってきそうなぐらいにリアルだった。

それで、すごく嬉しかったのです。このコロナの状況になってなかなか実家の方にも帰れていない状態が続いていたし、久しぶりに子ども時代の夢を見ることができて、しかも、こんなに生々しくて。半分は起きている状態だから「あー、懐かしいなぁ。そういえばこの駐車場によく行っていたなぁ」なんて思いながら見てたんですよ。

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