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毎日同じ人にしか会わないということ

今回のご相談はコロナ禍に特有で、今の時代を大きく反映するものだと感じました。

この相談者の方は会社員の方で、自営業で在宅勤務の旦那様と二人で生活をしているそうです。それで、在宅勤務の旦那さんはこのコロナ禍で、相談者の方以外の人には会わない日々が続いていたそうです。同じコロナ禍といえども、「人にどれぐらいの頻度で会っていたか」って、本当にそれぞれの生活スタイルによって大きく皆異なりましたもんね。

それで、この旦那さんは14歳年上で、普段は弱音や愚痴を吐かず、自分の問題は自分で解決する人だそうです。でも、そんな旦那さんからある心情を告げられたそうです。これ、ちょっと長くなるのですが、胸に迫ったものがあるので全部書かせて下さい。

「あなたとの生活に不満があるわけではないが、1日の間で会話をする唯一の他人があなたで、人と会わない生活に限界を感じている。あなたが夜遅くまで残業して家に帰ってきて、仕事の愚痴を吐くのを聞いて、夫として聞いてあげたい気持ちがあるけど、その余裕がない。あなたにどうして欲しいではないし、解決策を求めているわけではないけど、どうしたらいいかわからない」

相談者の方は、この発言をどう受け取って良いのかわからず、旦那さんとの距離感や配慮、向き合い方について、何かアドバイスがあればお願いしますとのことでした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「毎日同じ人にしか会わないということ」の話なのです。

このお手紙の何が一番心に響いたかと言うと、旦那さんが「どうしていいかわからない」と言える人だったことなのです。いや、なかなかそれを言える男性っていないじゃないですか。もちろん、男性と女性を分ける意味なんてないんだけど、男性って、解決志向を持っている方も正直多いです。「自分でなんとかしなければ」と考えてしまうことなんかもやっぱり多くあったりする。

ただ、この相談者の方に「僕はどうしたら良いのかわからない」と、この時もちろんどういう表情で、どういう感じで言ったのかはわかりません。でも、解決ができていないものを相手との共通のテーブルの上に載せようとするって、相当程度の覚悟と信頼関係がないとできないです。だから、この時点で僕はお二人の関係とか、お互いの人間性が素晴らしいものだと感じました。そこに戸惑いなんかを感じて、こちらに相談を寄せて下さった行為もすごく素敵で。

僕は何か、「本当のコミュニケーション」というのは「大丈夫じゃないと言えたところ」から始まっていくものだと考えています。

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