新幹線に乗って、違う街に行ってみた
自分の中でどうしてもやってみたかったことがあって、それは、「色々な疲れが溜まってしまった時に、新幹線に飛び乗って、どこか違う街に行ってみること」なのです。
色々な人のブログやエッセイの中で、この「新幹線飛び乗りエピソード」が載っていることがけっこう多くて、彼らがそれをやったことによって、「すごく気分が晴れていく様子」を目の当たりにしたことがあったのです。
「いつか絶対に自分もやってみたい!」と心に決めて、毎日を過ごしてきました。
僕はまだ、「いきなり目の前の新幹線に飛び乗る」はやったことがないのですが、占いの個人鑑定時代に、疲れが溜まるとよく東京駅の新幹線の切符売り場や改札口のところまでは何回か行ったことがありました。
「ここでチケットを買ったら、どこにでも行くことができるんだ」と確認するだけで、随分と気持ちが楽になったのを覚えています。電光掲示板にある「博多行き」とか「新大阪行き」など、その文字を見るだけで癒されるんですよね。ただ、そのまま「飛び乗る」ことはしないで、駅弁などを買って帰ったりしていました。
それで、ここからが前回のコラムの続きを書いていきたいのですが、前回、「自分の中で少しずつ、ゲームができていったり、本が読めるようにもなってきたり、溜まってきた疲れから少しずつ解放されてきた」など、そのような記述をしたのです。
少し前までの僕は「今までは自分の息抜きや楽しみの時間として、当たり前のようにそこにあったもの」が、自分の中でそこに関わるのがひどく億劫になってしまった。結局、何もしないで、寝るまでの時間はソファに寝ころんで、スマホをただぼんやりと見ている時間が長くなってしまっていました。
そして、このような「重しのような疲れ」を背負っている状態の時は、自分の意思や気合いで、「そろそろしっかりするよ!」と言って抜け出していくことも、経験的には「難しいだろうな」と感じて、ただただ、日々の状況が変わっていくことや、自分の中の重しが少しずつ軽くなっていくのを静かに待っていたのです。
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