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直観が当たらない

今回の相談は「直観ってあたりますか?」というものでした。それで、お手紙の一行目でこの相談者さんが「わたしの直観は、いつも正解と真逆です」と書かれていて、何かほっこりして笑ってしまいました。すみません。

話を戻すと、「こうだ!」と思って選んだ直観をふぅーふぅー汗かいてやったら、それが裏目に出てしまったりもする。単純なババ抜きですらいつもダメだそうです。ここから先の話も面白かったのですが、直観はきっと「あっち」だと言っているけど、こころの底で、「こっちに行ってみたいねん」という声が出てきたりで、その声が脳内をコンマ一秒の世界で行ったり来たりしてしまうそう。コンマ一秒の世界で直観が「あっち」と「こっち」で二つ出るイメージとか、すごくわかります。笑 それで、直観は磨けるのでしょうか?というお手紙でした。

今回のお手紙から取り上げたいのが「直観が当たらない」の話なのです。

すごく興味深いお手紙をありがとうございました。まず、言葉の感覚からお伝えしたいのですが、「直感」と「直観」の二つの表現がありますよね。

これについて僕なりの感覚でお話すると、「直感」には「あっ!」がつくんです。「あっ!多分こっち!」とか、「あっ!その話ちょっと待って。詳しく聞きたい!」とか。こっちの「直感」はその場の思いつきとか、なんとなくその場で瞬間的にひっかかる方とか、「興味やご縁があるものに対して、最初のフックをかけていくもの」のイメージがあります。

一方で、「直観」という漢字によって表されるものは「長い経験値と現場体験、そして、かなり深い洞察力」みたいな背景がある気がします。たとえば、長年株式投資をライフワークにしてきて、株の怖さと面白さを骨の髄まで味わって、もうシンプルな喜びも「損」の悔しさもなくなっている状態の人がいるとします。そういう状態の人が、「あれ、この株の値上げの動きは、今までの自分の株人生で体験したことがない」みたいな、そういう背後の経験をフル動員して、瞬間的に「何が起きているのか」を感じ取ろうとする力が「直観」な気がします。経験豊かな人が扱う、その人なりの方程式とか、洞察力とか、真理みたいなものが含まれている方が「直観」ですね。

ということで、おそらく今回の件は「あっ!こっち!」が入った直感の方だと思うので、そちらの方の言葉を使って答えていきたいです。

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