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かつて教えられた生き方と距離が取れない

今回の相談者の方は10代、そして20代の時に友達や親の勧めで通っていた場所の教えや教義、考え方のようなものが身体に染みついて、その「良し」とされる生き方に当てはまらない自分が苦しくなってしまうことがあるそうなのです。

10代、20代で影響を受けたものって、かなり大きいですものね。それで、その「考え方」となかなか距離が取りにくく感じられているようで、何か全く違う視点であったり、考えみたいなものに出会いたくて、お手紙を送って下さったそうです。

今回のお手紙から取り上げたいのが「かつて教えられた生き方と距離が取れない」話です。

まずはじめに、僕の話をさせて下さい。昔、友達とお仕事関係の知り合いが三人ぐらい、「高校があった、都内の某駅には降りられない」みたいなことを言っていたことがあって、そこは教育方針が厳しいことで有名な私立の高校がある駅でした。「その高校の思い出が厳し過ぎて、色々なことを思い出してしまうから、あの駅では降りたくない」とか、その高校時代から何十年とか流れた今も話していることに対して衝撃を覚えました。親御さんとしてはその高校に進学してもらうと「悪い人達と付き合えない」とか「性格の矯正みたいなものも行われる」みたいなことがあったみたいなのですが、通っていた本人たちにとってみたらけっこうな地獄だったと。「学校」って逃げられない場所でもあるし、そこはちょっと監獄みたいに感じられたから、大人になってからも相当キツく感じられるそうです。

「毎日繰り返し教え込まれること」

って、かなりすごいことじゃないですか。たとえば、今の僕達が「教え込まれた箸の持ち方」とか「友達に対して違う振る舞い方をしろ」とか、「あなたの性格を変えろ」といきなり言われても困惑してしまう。

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