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共に依存してしまう関係について

これを読んでいる皆さんの中で、友達や知人などから「その人にだけは会うのは辞めておきなさい」とか、「いや、その人とはちょっと距離を取った方がいいよ」と注意されたことがある人はいらっしゃいますかね。気づかないうちに、ある特定の人との関係が泥沼化してしまったり、かなり強い決意をしないと、その関係の解消や脱出ができないような感じになってしまうもの。

共に依存をし合ってしまうような関係は、思った以上に世の中には多くあったりします。一方的に依存とか搾取をされて、気づけばボロボロになってしまうようなケースであったり、「どう考えてもこの関係は改善しなくちゃ」と頭では固く決意をしても、ズルズルとアリ地獄みたいなところに引きずられていってしまったり。

いわゆる、世間で「共依存」とされている関係の怖いところって、片方が「私は依存していない」と言い張るようなところがあるところなんですね。客観的に見ても、「あー、この人はあの人に依存しているな」と、片方の人は明らかに依存をしているのがわかる。でも、「依存されている方の人」の方は、一見すると「この人は的確に対応している」みたいにも見えたりもする。でも、よく見ると「頻繁に会っているわけではないけど、3か月に一回ぐらいの頻度で会った時に、法外のお金を相手に与えてしまう」とか、そういう「え、その関係ヤバくないですか?」みたいなことが行われていたりする。

この、「共に依存し合う関係」は本当に根深いものがあって、占いの仕事をしていても、やっぱりこの種類の相談は多いです。

人って、それぞれに「他人に対する対応の仕方」みたいなものを持っていたりするわけじゃないですか。たとえば、職場でも学校でも、友人や知人関係でも、「この人は明るい人だ」とか、「この人は頼み事に対してここまでの対応をしてくれる」とか、そういうキャラクターみたいなものを持っている。

でも、皆の前では普段通り振る舞えたり、対応していけるような人でも、「ある特定の人」を前にすると「麻痺する針で刺されたか」のように、普段通りのパフォーマンスや対人関係術がまったくできなくなってしまうようなことがあったりする。普段のその人は皆の前で立派な人かも知れないのに、ある人の前だと、普段の自分の1/10ぐらいのパフォーマンスしか出ない。そして、冷静な判断なども含めて出来なくなってしまう。ある人から何かを植え付けられて、その植え付けられたものが自動作用して、通常の対応が出来なくなってしまう。そういうのって、おそらく多くの人が体験したことでもあるかも知れないです。

でも、ここまで話してきたことに対して、いわゆる「自分の理性」で対応していくのは本当に難しかったりするのです。

「なぜ難しいか」について、僕はこの問題に関してはかなり複合的な問題があるような気がしているのです。

すごく極端なことを言いますよ。

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