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結婚式の帰りにコンビニで肉まんを買ってしまう理由

今日にいたるまで若干モヤモヤすることのひとつに、ほら、鳥の糞が服についてしまったり、道端の糞を踏んでしまった時に「ウン(=運)がついたってことだよ」と言われることがあるじゃないですか。あれって、すごく納得できなかったのです。ちょっとうまいことを言って、悪運を幸運にするこざかしいテクニックなわけじゃないですか。詭弁とも言えるし。なんか急にすみません。

ただ、この「鳥の糞」の話について、ある人の話を聞いた時にちょっと変わったのです。

これは実際にあった話みたいなのですが、昔の人って、それが明治時代なのか、江戸時代なのかとか、何時代の話なのかは忘れてしまったのですが、親戚などの結婚式に呼ばれたとするでしょう?それで、めでたい結婚式に参加して、家に帰る際、玄関先とかで着物にちょっと泥をつけるんですって。つまり、「福」とか「ハレの世界」に参加した後は、そのまま「輝き度100%」の状態で家に帰宅するんじゃなくて、なんらかの「ミソ」をつける。あえて、自分の運を落とすわけですね。

これって、けっこう昔の人の知恵だと思うのです。

でも、こういう話は現代でもあって、たとえば、なんらかのパーティーとか会食とか、立派な席に呼ばれた後って、コンビニに寄って何か肉まんとか買ったり、あと、ラーメンとかすごい食べたくなるじゃないですか。

なんとなく、自分の“光度”みたいなものを落としたくなる。そのままの光度で家に帰っても落ち着かない。

豪華なホテルで食事をする。きらびやかな世界を一瞬見る。

それって、本当に素晴らしい。

でもどこか、一部の超人を除いてですね、「光度100%の世界」とか「舞い上がった、夢みたい世界」とか「ハレの世界」にずっといるって、すごく本能的に怖いし、落ち着かない。

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